校長ブログR7
夏休みも終盤に差しかかり、明日からはお盆を迎えます。校内には静かな時間が流れ、生徒や教職員もそれぞれ、この夏にしかできない貴重な時間を過ごしていることと思います。
さて、今日はそんな静かな学校の様子の中から、二つの話題をご紹介します。
一つ目は、学校前の南部公共バスのバス停です。7月22日、夏休みに入る頃から修繕工事が始まりました。

長年にわたり、皆さんの登下校を支えてきたこのバス停ですが、冬季に撒かれる塩化カルシウムの影響もあり、床が腐食し、安全面に不安が生じていました。取り壊しも検討されましたが、下條・富草・新野・売木方面から通学している約20名の生徒のために、修繕を決断していただきました。
猛暑の中、職人の皆さんが汗を流しながら作業を進めてくださり、現在は床と壁の設置が完了しています。

お盆明けには屋根の取り付けが予定されており、8月25日の始業式には、新しく生まれ変わったバス停が皆さんを迎えてくれると思います。
そして、もう一つは、みんなで植えたサツマイモの苗です。

サツマイモは一般的に肥料をあまり必要としませんが、今回は校庭の片隅に植えたため、土壌の栄養分が少なく、ツルの伸びが思わしくありませんでした。そこで今日、少量ではありますが肥料を施しました。
ここ数日は雨のおかげで涼しい日が続いていましたが、明日からは再び真夏の日差しが戻ってくるとの予報です。この恵みを受けて、サツマイモが力強く成長してくれることを願っています。
新学期、生徒の皆さんの笑顔に会えるのを楽しみにしています。新しくなったバス停と、大きく育ったサツマイモのように、皆さんがそれぞれの目標に向かって元気に突き進んでくれることを願っています。
校長ブログR7
連日暑い日が続いていますが、二十四節気では今日「立秋」です。昨日からの雨で、少し暑さも和らぎましたが、夏休みいかがお過ごしでしょうか。
本日、長野県吹奏楽コンクール出場を控えた生徒たちによる演奏会が、音楽室にて行われました。ちょうど別件で、本校にお越しになっていた宮島同窓会長様、三浦同窓会事務局長様にもお声がけし、教職員とともに生徒たちの演奏を聴きました。
生徒たちが披露してくれたのは、明後日8月9日にホクト文化ホールで開催されるコンクールで演奏する「ケルト民謡による組曲」です。

吹奏楽部は、現在ユーフォニアムを演奏する生徒ただ一人で活動しています。一人で熱心に練習を重ねてきた彼を、「なんとかコンクールに出場させてあげたい」という温かい想いが、多くの生徒たちを動かしました。授業で「音楽Ⅲ」を選択している仲間たちが集まり、楽器経験の有無に関わらず、共に舞台に立つことになったのです。

生徒たちの本格的な練習期間は、文化祭が終わった7月中旬からと短いものでした。放課後や夏休みを利用して練習を重ねてきました。短い期間で集中して取り組んだ努力は、生徒たちの演奏からひしひしと伝わってきました。

一人で頑張ってきた生徒と、彼を支えようとする仲間たちの気持ちをまとめ上げ、音楽科のU先生は熱心に指導してくださいました。ありがとうございました。
明後日(8月9日)はいよいよコンクール本番です。一つのハーモニーとなってホクトホールに響き渡ることを願っております。

頑張れ、阿南高校吹奏楽部!
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本日、阿南高校では中学生の体験入学が実施されました。厳しい夏の日差しが降り注ぐ中、来年度の入学を考えている中学生の皆さん、そして引率の先生方、保護者の皆様、合わせて80名近くの方々にお越しいただきました。多数のご参加、誠にありがとうございました。
来校された皆さんは、生徒が手伝う受付へと進んでいきました。

全体会では、緊張の中にも、集まった中学生の皆さんの真剣な眼差しが印象的でした。私(校長)や教頭からは、阿南高校の魅力や特色、高校生活へのの概要について話をさせていただきました。

その後は、本校生徒による学校紹介です。1年生の女子生徒と3年生の男子生徒が、阿南高校の魅力や、日頃の学び、今頑張っていることなどを、自身の言葉で熱意を込めてプレゼンしました。また、生徒会やクラブ活動について、生徒会の会長・副会長が説明しました。先輩たちのリアルな声は、中学生の皆さんにとってとても身近で、進路を考える上で貴重な情報になったと思います。


全体会後は、高校の授業を体験する模擬授業です。中学生の皆さんはそれぞれ2講座を選択し、普段とは異なる高校の専門的な学びを体験しました。
本校の特色の一つである福祉授業では、福祉を深く学んでいる3年生が一人ひとりの中学生に付き添い、点字体験を行いました。

他にも、多岐にわたる科目の模擬授業が行われました。数学では「よくわかる数学」で確率の授業、社会では「私たちはなぜ募金をするのか?」、理科では「目の錯覚」。また、国語の「意外と身近な古典の世界」で日本の文化を、商業では「小口現金出納帳」で簿記の授業を、そして、英語ではスラムダンクの漫画を用いて楽しく英語を学びました。



模擬授業を終えた後、中学生のみなさんはそれぞれで校内をまわってクラブ活動見学を行いました。
今日の体験入学はいかがでしたか?高校の様子、垣間見ることができたでしょうか?自分の進路選択に、少しでも参考になったのであれば幸いです。
阿南高校は、地域に根ざし、豊かな自然や文化、そして地域の人々との交流を大切にしながら学べる環境が大きな特徴です。普通科の学びを深めることはもちろん、専門性を高める商業や福祉の授業も選択できるなど、多様な学びの機会を提供しています。今日の体験が、皆さんの未来を考えるきっかけとなることを願っています。
連日、猛暑日が続く暑い夏ですが、体調に気を付けながら、各自の目標に向かって夢を実現するよう、残る中学校生活を力強く歩んでほしいと思います。皆さんとまたお会いできる日を楽しみにしています。
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阿南高校では1学期の終業式を迎えました。生徒の皆さん、本当によく頑張りました!
校長講話では、以下の内容を話しました。
【創造と団結 成長を実感した1学期】
阿南祭での創造力と団結力は、まさにテーマ「虹~未来への架け橋へ~」の通りでした。仲間と共に汗を流した経験は、きっと大切な財産になったことでしょう。
今月、北信越の高等学校PTA連合会の研究大会で、バレーボール元日本代表監督・中垣内祐一さんの講演が聴く機会がありました。「結果ではなく過程を大切にすること」、「自分で気づき、考え、行動する力」の大切さを説かれました。悩んだり、うまくいかない時こそ、人は成長している証拠。そのような経験を積み重ね、夏休み、そして夏休み後も。それぞれの目標を持って前向きに過ごしてほしいと思います。
【地域文化を未来へつなぐ阿南高生】
先日7月13日、大阪・関西万博で「遠山の霜月祭り」「和合の念仏踊り」「大島山の獅子舞」など、南信州の民俗芸能が披露されました。 (遠山出身の)1年・N.Gさん、3年・K.Rさんは保存会の皆さんとともに「遠山の霜月まつり」の舞を披露し、南信州の文化を世界に発信してくれました。本当にお疲れさまでした。

面を被り赤色の襷をし、走り回って、背中から飛び込むような動きをしています。これを「四面の舞」というそうで、この動きは邪気を払い、場を清める意味があるそうです。そして、祭りの熱気が最高潮に達する瞬間でもあるそうです。

写真から2人の凛とした姿、そして熱気あふれる会場の様子が伝わってきます。霜月祭りは、無病息災を願って受け継がれてきた祭事。 その舞台に若者が立つ姿は、地域の希望そのものです。
【地域とともに、文化をつなぐ】
文化祭の「地域のみんなの本気展」に象徴されるように、本校は地域とともに歩んでいます。郷土芸能同好会では、新野の盆踊りや新野の雪まつりなど、地域の祭りの技を磨き伝承しています。地域と共に歩む阿南高校にとって、郷土芸の同好会や万博で遠山の霜月まつりを披露した二人の姿は、文化を未来へつなぐ素晴らしい手本となると思います。若い皆さんが地域の魅力を発信していく、そんな一歩こそが「未来への架け橋」になると信じています。
【実り多き夏休みへ】
明日からは夏休みです。特に3年生は進路実現に向けた大切な時期。普段できないことにも挑戦し、高校最後の夏を豊かに過ごしてください。
飯田下伊那地区はこの時期(7月から秋にかけて)毎週のようにどこかで祭りが開催され花火が上がる、とても珍しい地域です。皆さんの地域にもきっと素敵なお祭りがあるはずです。友達や家族と参加し、ふるさとの温かさを感じてみてください。
1か月後、一段とたくましくなった皆さんに会えることを楽しみにしています!健康に気をつけて、実りある夏休みを!
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明日は1学期終業式。いよいよ待ちに待った夏休みですね。
本日は阿南高校の特色の一つでもある福祉系の学習に取り組む生徒たちの素晴らしいニュースをお届けします。
本日3時間目、本校の福祉系生徒を対象とした「介護職員初任者研修修了式」を執り行いました。

「介護職員初任者研修」は、介護の仕事に就く上で必要となる重要な資格です。今回、晴れて修了証を手にしたのは、9名の3年生の生徒たちです。彼女、彼らは2年生の時からこの研修に取り組み、所定の座学と実技に加え、実際の施設での実習を通して、高齢者や障がいのある方々への理解を深め、実践的なスキルを磨いてきました。
修了式に先立ち、生徒たち一人ひとりから、これまでの福祉実習で得た学びや経験について発表してもらいました。

生徒たちは、デイサービスや訪問介護など、それぞれの実習先での利用者の方々との交流や具体的な介護実践について、自分の言葉で堂々と報告しました。介護の専門知識や技術だけでなく、利用者さんと心を通わせることの大切さや、人の役に立つ喜びを実感したことなど、温かい心が伝わる発表でした。

この研修修了は、将来、地域社会を支える介護のプロフェッショナルとして活躍するための大きな一歩となります。修了した9名の生徒たちの進路は、福祉関係への就職、あるいは他の分野へ進む者、さらには大学(短大)や専門学校でより専門的な資格取得を目指す者など、様々です。しかし、どのような道に進むにしても、この研修を通じて培った「福祉の目」と「福祉の心」を忘れずに、社会の中で人の役に立ち、貢献してくれることを心より願っています。
本校では、福祉分野で活躍できる人材の育成に力を入れています。今回の研修修了は、生徒たちの1年半にわたる努力の結晶であり、心から誇りに思います。
修了した9名の生徒の皆さん、本当におめでとうございます。
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本日、3年生の選択授業「一般英語」で行われた異文化理解講座第5講で、金原渚さんを講師にお招きし、ドラマ教育の手法を用いた特別授業(ワークショップ)が行われました。

金原さんは、阿南町新野に伝わる伝統芸能「新野の盆踊り」の音頭取りとして活動される傍ら、首都圏のIT企業に勤めながら地元・新野で地域と都市をつなぐ新しいライフスタイルを実践されています。また、2021年には長野県を縦断する演劇作品『新野物語』に出演されるなど、多岐にわたる表現活動にも積極的に取り組んでこられました。ちなみに、金原さんは、阿南町観光大使を務める女優・歌手で、舞台を中心に活躍され栗生みなさんと同級生でいらっしゃるそうです。

今回の授業は、ドラマ(演劇)の手法を通じてコミュニケーションや自己表現の基礎を学ぶ、大変貴重な機会となりました。ワークショップは、生徒たちが異文化への理解を深めるための工夫が凝らされていました。
【異文化への第一歩】 〜イメージの共有〜
ワークショップでは、ファシリテーターの金原さんから「〇〇国について思い浮かぶイメージは?」という質問が出されました。

生徒たちは15秒ほど声を出さずに考えながら教室内を歩き回り、金原さんの合図とともに、それぞれの思い浮かんだイメージを大きな声で発声。例えば、「ブラジル」でイメージすることとはでは、「コーヒー」「サンバ」「サッカー」といった言葉があがりました。その声を頼りに、同じイメージの生徒同士でグループを見つけ、着席するというものです。
【背中の国名を当てよう!】 YES/NOゲーム
次に生徒たちは、「背中の国名あてゲーム」に挑戦しました。生徒一人ひとりの背中には、本人には見えないように国名が書かれたシールが貼られます。生徒たちは、友だちとの質問(とその回答)を通じて、自分の背中に貼られた国名を当てていく活動です。ただし、自分から相手にできる質問は、「YES」か「NO」で答えられる内容に限られます。
例えば「その国はアジアにありますか?」とか、「英語は話されていますか?」といった感じに質問を工夫しながら、相手の表情や返答の仕方からヒントを得て、自分なりに推理を進めていきます。
これらのワークショップを通して、生徒たちは「相手に伝わるように話すこと」「言葉以外の情報にも気づくこと」など、ふだんと違った学びを体感しました。他者との関わりの中で、表現する楽しさ・難しさを学ぶことができたでしょう。今後の学習や人間関係において、新たな視点となり、大きな広がりのきっかけとなることを期待しています。
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本日、全校生徒を対象の交通安全教室を体育館で実施しました。私は残念ながら、中学校への進路講話のため不在にしておりましたが、伊藤教頭が写真で、そして担当のK教諭が資料で、安全教室の様子を報告してくれました。
今回の教室では、阿南警察署の皆様にご指導いただきました。日頃から本校生徒を含め、地域の安全に尽力されている署員の皆様に、心より感謝申し上げます。
教室は、生徒一人ひとりが「自分のこと」として交通安全を、特に自転車の安全運転について考える実践的な内容でした。

写真のように自身の俊敏性や危険予測能力を測る装置を体験しました。生徒たちは、光や条件に素早く反応する中で、瞬時の判断力が交通事故防止に重要かを体感しました。


次に行ったのは「交通安全シミュレータ 危険予測 自転車編」です。生徒たちは写真のように、固定された自転車に乗り、目の前の複数のモニターに映し出されるバーチャルな道路を走行。飛び出しや見通しの悪い交差点など、現実で起こりうる危険な場面を体験し、安全な判断と操作を実感しました。日々の中で自転車を利用する生徒にとって、非常に貴重なシミュレーション体験となった思います。
配布された資料にも重要な情報がありました。

長野県警HP啓発チラシより(特定小型原動機付自転車について)

近年普及が進む「特定小型原動機付自転車(キックボード)」の正しい利用法について再確認するとともに、昨年11月1日に改正された道路交通法についても学びました。特に、自転車乗車時のヘルメット着用努力義務化や、自転車の危険な運転に対する新たな罰則は、安全意識を高める上で非常に大切なことです。
飯田下伊那地域では、今年度に入って高校生の自転車事故が例年よりも多発しております。幸い本校生徒に大きな事故は起きていませんが、決して他人事ではありません。今回の交通安全教室を通じて交通ルールを再確認し、自分の身は自分で守る意識を強く持って欲しいと願っています。
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昨日(7月5日)、阿南高校の文化祭に合わせ、同窓会の定期総会が開催されました。日頃より、母校である阿南高校、そして在校生である後輩たちのために、多大なるご理解とご支援、ご協力をいただいております同窓会の皆様に、心より感謝申し上げます。
総会では、宮島喜文同窓会長、そして前同窓会長で顧問の宮島久男様よりご挨拶をいただきました。多くの同窓生の皆様にお集まりいただき、母校への深い愛情を感じる機会となりました。

昨年度は、同窓会のご支援により、空き教室(21号教室)にエアコンや机、椅子が整備され、学年集会など様々な教育活動に活用させていただいております。(文化祭では「地域のみなさんの本気展」の展示会場でした。)これら令和6年度の事業報告や会計報告の他、今年度の事業計画や予算案が議題として挙げられ、承認されました。
また、昨年度冬頃からは、阿南高校の魅力向上と地域連携のため、同窓会が中心となり、先進校(兵庫県村岡高校)視察が実施さ、関東支部長の木下長義様を座長にワーキンググループが結成。視察の成果を基に、これからの阿南高校と地域との連携に向けた提言書が作成されました。その提言書が今日の総会で討議され、承認されました。
今年度の事業計画としては、来る8月21日(木)には、阿南町の阿南文化会館にて、村岡高校の今井典夫 先生と、鳥取大学地域学部の筒井一伸 教授を講師にお招きし、「阿南高校と地域の発展を考えるシンポジウム」開催を予定しております。
人口減少と高齢化が加速的に進む中、地域と高校の存続は喫緊の課題です。このシンポジウムが、地域と高校が協働し、教育を通じて地域を元気に、未来を創るための貴重な意見交換の場となることを期待しております。
同窓会の皆様の温かいご支援が、阿南高校の教育活動、阿南町の活性化に繋がっていくことを改めて実感しております。今後も引き続き、母校、後輩の生徒、そして地域のために、変わらぬご尽力とご協力を、心よりお願い申し上げます。
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7月5日(土)、今日は一般公開が開催されました。生徒たちが日頃の学習やクラブ活動の成果を披露する場です。校内の教室や廊下を彩った展示の様子を写真と共にご紹介します。

4階は1年生のクラスが趣向を凝らした展示をしました。1ーBの教室は、廊下からすでに異様な雰囲気が漂う「お化け屋敷」は新聞紙を大胆に活用した装飾で、中からは悲鳴や怪しげな物音が聞こえ、盛況の様子でした。

その隣の1ーAの教室では、大人から子どもまで楽しめる「縁日」。射的コーナーでは真剣な眼差しで的を狙う子どもたちと、優しく遊び方を説明する生徒たちの姿が印象的で、笑顔で楽しめる空間となっていました。

2年生のクラス展は、秋の修学旅行事前学習の発表です。バルーンで飾り付けられた入り口をくぐると、修学旅行先の広島の平和学習に関する展示が広がり、飛行機や原爆ドームの模型から、広島を訪れる前に平和や歴史を学ぼうとする強い意欲を感じました。秋の修学旅行が、忘れられない旅行となることと思います。


視聴覚室は美術部員と美術選択者による作品ギャラリーです。個性豊かな校章デザインをはじめ、油絵、洗練された包装紙デザイン、鉛筆デッサンなど、多様な作品がずらりと並びました。生徒たちの豊かな発想力と表現力が感じられ、来場者は一つひとつの作品をじっくり鑑賞していました。


日本の伝統文化に親しめる茶華道部のブースでは、畳の上で浴衣姿の生徒たちが、お点前を優雅に披露していました。凛とした静けさの中に、所作の一つひとつが美しく映え、来場者の目を引きつけていました。また、会場には色とりどりの花材を用いた生花の作品が並び、生徒たちの繊細で豊かな感性見ることができました。



先年好評でした「地域のみんなの本気展」が今年も開催されました。地域の皆様にご出展いただいた絵画、写真、陶芸、手芸品、書道など、多岐にわたる力作の数々。温かみのある作品や、地域の魅力を再発見できるような写真に、多くの来場者が足を止めていました。

阿南高校のクラブ活動や生徒会の歴史を振り返る展示では、歴代の生徒会誌や文化祭ポスターが並びました。特に印象的だったのは、多くの卒業生の皆様がご自身の高校時代の生徒会誌を手に取り、懐かしそうに読み返す姿です。中には、この場で卒業以来の旧友や先生との再会に、喜びの声を上げている方も見受けられました。
生徒一人ひとりの個性と、仲間との協力、そして地域の皆様との温かい繋がりが、阿南祭の校内展示をより一層輝かせました。ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。
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阿南祭初日の校内祭、午後の体育館は、阿南高校伝統のクラスステージ発表「A1グランプリ」で歓声の渦に包まれました!生徒たちの若さ溢れるエネルギーがステージで弾けました。


各クラスがこのA1グランプリのために準備を進めてきたダンスや劇は、創造と個性の宝庫。色鮮やかなTシャツで、ユーモラスな小道具やマスク(お面)なども使って、会場からは歓声と拍手が送られました。どのクラスも、最高のパフォーマンスで全校を魅了しました。


生徒たちは、クラスの仲間と協力して一つのものを創り上げ、ステージから若さ溢れる輝きを全身で表現していました。真剣な眼差しの中にも弾ける笑顔が、大きな感動と活力を与えてくれたと思います。


この「A1グランプリ」を通して、表現することの楽しさ、そして困難を乗り越え、協力することの大切さを改めて学んだこと思います。未来へ向かう生徒たちにとって、かけがえのない「架け橋」となる体験となりました。

明日7月5日(土)はいよいよ一般公開日。保護者の皆様、地域の皆様、同窓生の皆様、多くの皆様のご来場を心よりお待ちしております!
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7月4日本日、本校の文化祭「第69回阿南祭」が開幕しました!
今年のテーマは「虹〜未来への架け橋へ〜」。午前中に行われた開祭式では、執行部制作のオープニング動画付きの開祭宣言に続き、ステージバックがお披露目となりました。


今年のステージバックは、テーマである「虹」を鮮やかにちぎり絵で描き出し、その上を本校のマスコットキャラクター「ななん」が未来に向かって力強く歩んでいるデザインです!
色とりどりの紙片が貼り合わされ、その温かみのあるちぎり絵の雰囲気と、未来への希望に満ちた「ななん」の姿は、まさにテーマ「虹〜未来への架け橋へ〜」を体現しています。制作にあたった生徒たちの創造性と努力が光る素晴らしい作品となり、素晴らしいステージバックの披露に大いに盛り上がりました。
この後、午前の時間帯は、校内の各教室や展示スペースを鑑賞して巡る「内覧会」が行われました。そして午後は、阿南高校の伝統である各クラスによる趣向を凝らしたステージ発表「A1グランプリ」が開催されます!クラス一丸となって練習を重ねてきた成果が発揮される、熱気あふれる時間となることでしょう。
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昨日の7月2日(水)3、4時間目、本校体育館にて、3年生を対象にスポーツ庁の「令和の日本型学校体育構築支援事業」を活用した特別授業が開催されました。プロのアスリートの方に直接体育授業を行っていただく機会はそうあるものではなく、生徒たちにとって非常に貴重な学びの機会となりました。
講師紹介:坂田 記一 先生
坂田先生は、大学卒業後、アルビレックス新潟、アルビレックス新潟シンガポール、ドイツでプレーされた経験をお持ちの元プロサッカー選手です。ご自身の体を理解してバランスよく操縦すること、身体能力を技術で補うこと、常に頭を使うことを中心に、コーチングにおいては「とにかく楽しむこと」、「他者と比較せずに自己ベストを目指す」ことをポイントとされています。

授業の冒頭、約15分間は坂田先生の自己紹介と、ご自身の輝かしい競技経験から得られた知見を活かし、「サッカーを通じて伝えたいこと、目標設定やトライすることの大切さ」についてご講話いただきました。生徒たちは、普段なかなか触れ合うことのできないアスリートの直接的な言葉に真剣に耳を傾け、大きな刺激を受けている様子でした。アスリートと生徒(子ども)たちの交流は、その教育的意義の大きさが確認されており、子供たちの成長を促す上で非常に重要な取り組みです。
講話に続いて残りの約70分間は、坂田先生のご指導のもと、実技として「体つくり運動」を行いました。

本日の実技指導では、単に体を動かすだけでなく、スポーツ学の理論に基づいた体づくりが行われました。具体的には、マーカーを使った体づくりのアップや、大きさ・重さの異なるバレーボールやバスケットボールを使ったトレーニングが行われました。
坂田先生は、自身の体を理解してバランスよく操縦すること、身体能力を技術で補うこと、常に頭を使うことを中心に、生徒たちが「とにかく楽しむこと」、「他者と比較せずに自己ベストを目指す」よう促していました。失敗を恐れずトライし、その後工夫、挑戦、調整することの重要性もコーチングされ、生徒たちは熱心かつ和やかな雰囲気の中で真剣に運動に取り組みました。
競技経験から得られた知見や自身の体験から感じたスポーツの価値を伝えることで、生徒たちが「わかる・できる」を体感し、運動への意欲を喚起できたことと思います。一人ひとりが自己の身体能力と向き合って体力・運動能力の向上を目指す、非常に有意義な時間となりました。

遠路はるばる阿南高校までお越しいただき、本校の生徒たちのために熱心なご指導をしてくださった坂田記一先生に心より感謝申し上げます。今回の特別授業は、生徒たちにとって忘れられない貴重な経験となりました。
校長ブログR7
いよいよ今週末、7月5日(土)午前9時30分より一般公開の阿南高校文化祭「第69回 Anan Festival ~虹~未来への架け橋へ~」に向けて、学校全体が活気に満ちてきました。生徒たちは放課後も残り、それぞれの企画を成功させようと、熱心に準備を進めていました。
放課後の校舎を廻って、生徒たちの活動の様子を拝見しました。

どのクラスからも、真剣に作業に打ち込む姿や、楽しそうに話し合ったりする声が聞こえてきます。床いっぱいに広げた大きな装飾を皆で協力して作り上げたり、クラスメイトと和気あいあいとなってゲームやアトラクションの製作に集中したりと、どこも頑張っている姿が印象的でした。

校舎の外にも、生徒たちの努力の結晶が随所に現れています。「虹」をテーマにした色鮮やかな横断幕や看板が掲げられ、来場される方々を歓迎する準備も着々と進められていました。また、前日(7月4日)の校内祭のA1グランプリ(クラスによるステージ発表)に向けてのダンスの練習を行なっているクラスもあり、生徒たちが一丸となって、この阿南祭を最高のイベントにしようとしている熱意がひしひしと伝わってきます。


「阿南祭」に向けて仲間と協力し合い積み重ねてきた貴重な経験は、生徒たちにとってきっと大きな成長の糧となることでしょう。今年の「阿南祭」は、まさに「虹」のように多様で、輝きに満ちた文化祭となるでしょう。
生徒たちの溢れる情熱が詰まった「第69回 阿南祭」に、ぜひ足をお運びください。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
阿南🌸blog
先日、阿南町の国道151号線沿いの通勤途中、ふと目に留まったのは、道端に咲く白い花の群れでした。よく見ると、それは初夏から盛夏にかけて日本各地の山野で見られる「オカトラノオ(丘虎の尾)」です。

その名の由来は、細長く連なる白い小花が、しなやかに垂れた虎の尾のように見えることから来ているそうです。また、「オカ(丘)」は、湿地に咲く近縁種「ヌマトラノオ」と区別するための言葉です。

この植物は地下茎を伸ばして広がるため、群生して咲く姿が特徴的です。実際に目にした場所でも、白い花穂が一方向に傾きながら、まるで白波のように連なっていました。

そして、特に印象的だったのは夜に見たオカトラノオの姿です。深い闇の中に浮かび上がる白い花穂は、昼とは異なる神秘的な表情を帯びていました。暗闇の静けさに包まれた道端で咲くその姿は、草むらの中の小さな明かりのようでもあり、立ち止まって見入ってしまうほどの美しさがありました。

朝の清々しさと、夜の幻想。その両方の時間帯で異なる魅力を見せてくれるオカトラノオは、まさに阿南の美しい自然の象徴の一つです。
何気ない、日常の中にある自然の変化に目を向けることで、感性や探究心を育んでいってほしいと思います。
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本日、学校長として名古屋栄の東京第一ホテルで開催されました「阿南高校中京支部同窓会総会」に宮島同窓会長(泰阜)、生嶋副同窓会長(大下条)、木下副同窓会長(飯田)とご一緒い出席してまいりました。一昨年、昨年、そして今年もこのように温かいお集まりにお招きいただき、心より感謝申し上げます。今年度も総勢33名の同窓生の皆様にお集まりいただき、会場は終始、笑顔と活気に満ち溢れていました。

総会は、南信濃南和田ご出身の中島様の司会進行のもと、和やかに始まりました。まず、中京支部長の金山様(飯田市千代)より温かいご挨拶を頂戴し、日頃の支部活動への感謝と、同窓生の皆様の変わらぬご支援への御礼が述べられました。続いて、遠路はるばるお越しくださった関西支部長の熊谷様からも心温まるお言葉をいただき、全国に広がる阿南高校の絆を感じさせてくれる貴重な瞬間となりました。

そして、開催後まもなくして、今年も嬉しいサプライズがありました!
お仕事の関係で名古屋にいらっしゃっていた、阿南高校がお世話になっている、そして同窓生の皆様にはすっかりお馴染みのOBでタレント俳優の峰竜太(下條)さんが、多忙な合間を縫って駆けつけてくださいました。峰さんの登場に、会場からは大きな拍手と歓声があがり、一気に華やかな雰囲気に包まれました。

マイクを手に、同窓生の皆様へ向けて熱いメッセージを送ってくださり、その飾らないお人柄とユーモアあふれるトークで、会場は笑顔に包まれました。峰さんの軽快なトークを交えながら、阿南高校での輝かしい思い出話に花が咲き、参加者一同、当時の青春時代を懐かしむひとときとなりました。故郷や母校への深い思いや、高校卒業後、夢を抱いて上京し、数々の苦労を重ねながらもタレントとして活躍されるまでの道のりについても語ってくださりました。

会場では、旧知の仲間との再会を喜び合う声や、卒業年度は様々ですが、年を超えて阿南高校の思い出を語り合う姿が数多く見られました。皆様の表情からは、在学当時の思い出が蘇り、かけがえのない青春を共に過ごした仲間への深い絆と、母校阿南高校への変わらぬ愛情がひしひしと伝わってまいりました。
そして会の最後には、参加者全員で阿南高校の校歌(🎵峰より峰に・・・)、また、ボート部OG・OBの皆様がボート部の応援歌を斉唱いたしました。共に歌い、阿南高校の絆・一体感を再確認しました。

私自身も、学校長として、皆様の温かいお心遣いと、母校を思う熱い気持ちに触れることができ、大変光栄に思いました。同窓生の皆様の社会でのご活躍は、在校生にとっても大きな励みとなっております。
今回の同窓会を通じて、改めて阿南高校の歴史と伝統を支え、未来へと繋ぐ同窓会の皆様の存在の大きさを実感いたしました。中京支部同窓会の益々の発展を心よりお祈り申し上げるとともに、来年度もまた、この素晴らしい場所で皆様と再会できることを心から楽しみに、閉会となりました。
今後も同窓生の皆様との連携を深め、阿南高校がさらに魅力ある学校となるよう、教職員一同、尽力してまいります。ご参加くださった同窓生の皆様、そして総会を企画・運営してくださった皆様に、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。