1年生 探究学習で飯田下伊那をフィールドワーク(かわらんべ)
2023年10月19日 08時01分一昨日の10月17日(火)の校長ブログに掲載しましたが、1年生は探究学習の一環として飯田下伊那の各エリア(11班)へフィールドワークに出かけました。その中の「天竜川の歴史」がテーマの班に(少し)参加しましたので様子を紹介します。
テーマ【天竜川の歴史】の班
飯田市川路の天竜川総合学習館「かわらんべ」に行きました。
天竜川総合学習館「かわらんべ」は、防災拠点・川への理解向上のための拠点・地域のコミュニティの目的の施設で、平成14年7月にオープンし、飯田市と国土交通省で共同運営しています。 伊那谷の方言で「カッパ」のこと「かわらんべ」と呼んでおり、学習館の愛称となったそうです。
かわらんべの一室で、国土交通省 天竜川上流河川事務所流域治水課長の竹内昭浩さんに、天竜川の歴史・治水や防災について説明(講義)を受けました。
天竜川は、昔からたびたび大洪水を引き起こし、「暴れ天竜」と呼ばれてきました。現在は多数のダムのおかげで、大きな水害は治まり普段はとてもおだやかです。しかし、大雨が続くと姿は一変、度々洪水が発生し、現在でも「暴れ天竜」の一面をのぞかせます。
昭和36年の“36災”、昭和58年の“58災”には川路駅一帯は洪水で水没しております。58年の水害当時、私(飯田市川路出身)は高校3年生で、今でもその状況をはっきり記憶しております。
36災(1961年)、58災(1983年)、平成18年(2006年)7月には上流の岡谷で降雨災害が発生するなど、約20年周期に天竜川で大きな水害(災害)が起きており、今後も予断できないと竹内さんから説明がありました。生徒は平成生まれ(高1生は2007年4月〜2008年3月)ですので当然当時の水害の恐ろしさや苦難はわかりませんが、地球の温暖化の影響か全世界各地で異常気象による災害が発生しており、発生した際、過去の教訓を生かして減災・防災に役立てていきたいものです。
平成18年当時、私は阿南高校に勤務しており、飯田下伊那地区では大きな災害はなかった思いますが、JR飯田線は1ヶ月近く不通(代替バスを運行)となり、生徒は登校に苦労したことを覚えています。また、被災された岡谷市北部の上の原小学校へ、1日ではありますが復旧作業に参加し、土石流の凄まじさを目の当たりしたことを思いだします。
上の原小学校の体育館(2006年7月29日撮影)
小学校上で土石流に飲み込まれた自動車、ガードレール (2006年7月29日撮影)
南宮大橋からの増水した天竜川(2006年7月19日撮影)
川路かわらんべからの増水した天竜川(2006年7月19日撮影)
写真は当時、牧内が撮影したものです。