阿南の四季の植物「ヤマユリ」
2023年7月11日 08時45分夏の山地の茂みの中に、ごらんのようにひときわ目立つ華麗なユリ(百合)が咲いています。
ユリの女王「ヤマユリ」です。
黄色い筋と赤い斑の入った豪華絢爛な姿は、まさに女王の荘厳さや威厳さ感じます。
黄色い筋と赤い斑の入った豪華絢爛な姿は、まさに女王の荘厳さや威厳さ感じます。
日本特産の大型のユリで、花の長さは20cmほどもあり、1本の茎にいくつもの花がつき、その重みで茎全体が弓なりに傾いています。
花の中央には1本のめしべ、その周りには長く伸び出た6本の赤褐色のおしべ(赤褐色の部分は葯と呼ばれ、そこで花粉が作られます。)がついています。ヤマユリだけでないのですが、ユリの花粉は衣類につくと取れにくくやっかいなので、注意してください。茎にはササ(笹)のような葉っぱが互い違いに(互生)ついています。
ヤマユリは、幕末来日したドイツの医師・博物学者シーボルトによって欧米に紹介され、その後ヤマユリ等を親に品種改良され「カサブランカ」が生まれたそうです。花屋さんでよく見かける「カサブランカ」のご先祖様だったんですね。