ミヤマシキミ(深山樒) 〜光沢ある濃緑の葉と白い小花〜
2025年4月28日 19時25分イカリソウを見かけた山間で、もう一つ目を引く植物に出会いました。濃緑の葉の上に、小花がまとまって咲く花「ミヤマシキミ(深山樒)」です。
ミヤマシキミという名は、その葉の形が「シキミ(樒)」に似ていることから名付けられたと言います。そのシキミ、自分は知らない花で、あまりピンときませんでした。独特な香りを持ち、仏事にも使われる植物だそうです。しかし、似ているのは葉だけで、シキミはモクレン科に属し、ミカン科のミヤマシキミとは全く異なるそうです。
ミヤマシキミは、山地の林床に自生する常緑低木樹です。一年を通して美しい光沢のある濃緑の葉を保ち、秋から冬にかけて枝先に現れる赤い蕾をつけるようです。赤い蕾は春の開花まで半年近くもその姿を楽しむことができるそうです。春、蕾はご覧のように白い小花の集合体をつくり、ほのかに香りを漂わせます。
秋になると赤い実をつけるようですが、この果実には毒性があり、注意が必要とのこと。