さて、この違いわかりますか? ーイヌシデとキブシー
2025年4月10日 14時30分会議のため、泰阜村役場に行く途中の県道1号線沿いで、イヌシデとキブシの美しい果穂が春風にゆらゆらと揺れていました。
スダレのような形状はどちらもとても似ており、一見すると区別がつきにくいですね。
どちらがイヌシデで、どちらがキブシでしょうか?
以前、キブシはこのブログ(昨年の4月9日「キブシ」(木五倍子))で紹介しましたので、わかった方もいらっしゃるかもしれませんが、左(上)がイヌシデで、右(下)がキブシです。よく観察してみると、それぞれに個性があります。
イヌシデは淡い黄緑色がかった果穂で、繊細でしなやかな印象を受けます。一方、キブシの果穂は白に近いクリーム色で、小さいながらも力強い房が特徴的です。
イヌシデの名の由来は、神社でみる四手(紙垂)に似ていることから「シデ」という名前が、「イヌ」はあまり役に立たないという意味で(植物名の)頭につけられたそうです。他にもイヌタデ、イヌザクラ、オオイヌノフグリ、イヌワラビ等などありますが、ちょっと失礼ですね。イヌにとっても・・・
これから葉が芽吹いてきますが、イヌシデの葉は縁がギザギザとしていて、葉脈がしっかりとしたストライプ柄のの葉っぱで、そんな小さな違いや美しさを発見しながら、春の散策を楽しむのもまた一興です。