日本各地の歴史や風土を反映して伝承されてきた民俗芸能で、華やかな、人目をひく、という「風流」の精神を体現し、歌や笛、太鼓などとともににぎやかに踊りことで、死者供養や豊作祈願、雨乞いなどの祈りが込められています。その地域の歴史と風土を反映し、多彩な姿で今日まで続く風流踊は、地域の活力の源として大きな役割を果たしてきました。長野県からの登録は初めてで、阿南の二つを含めて3件、もう一つは佐久の「跡部の踊り念仏」だそうです。災害の多い日本では、被災地域の復興の精神的な基盤ともなってきたとも言われています。
◆登録の審査をした評価機関は、「風流踊は人々の団結を促し、コミュニティーへの帰属意識を育む。新型コロナ流行のような危機的状況で、人々が困難を克服するための安心感やアイデンティティーをもたらす。」と、ユネスコに無形文化遺産に登録するよう勧告したそうです。ユネスコの無形文化遺産は、芸能やお祭り、伝統工芸技術など形のないものが対象で、2006年に始まっています。スペインのフラメンコやメキシコの伝統料理、ジャマイカのレゲエ音楽、スイスとフランスの機械式時計製造の職人技など、昨年現在で世界で530件あるそうです。日本からはこれまで、歌舞伎やアイヌ古式舞踊、組踊、和食、和紙などが登録されてきました。
◆ 8月5日(土)の「飯田りんごん」には阿南高校から有志が参加します。皆さんも、それぞれの地区で開催される夏祭りなどに友達や家族と参加してみてください。地域の皆さんが大切にされているお祭りを、若い皆さんも参加して楽しんでくれることを願っています。そして、将来は皆さんが受け継いでいってくれることを願っています。
◆高校卒業後、この地に残る者、この地を離れて就職・進学する者、いったんは外に出で後々またこの地に戻ってくる者、人それぞれですが、きっとこの地で共に学んだ、遊んだ、楽しんだ思い出や経験は、皆さんのこれからの人生の根幹となっていきます。是非、令和5年の夏を思いっきり探検してください。