令和5年度校長ブログ

阿南の四季の生物「オオムラサキ」

2023年6月30日 11時51分
校長ブログ
翅は青紫色に輝き、気品のある美しい蝶ですね。日本の国蝶「オオムラサキ」です。雄は写真の通り青紫色でやや小型(約10cm)ですが、雌は茶紫でやや大型(約12cm)です。
翅の表側ですが、関東型は黄色の斑点(写真)、関西型は白色の斑点、また、裏側は同じように黄色(関東型)と白色(関西型)となっているようです。(地理的変異と呼んでます。)
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ちょうど今の梅雨の最中がオオムラサキの羽化の季節(6月下旬から7月)です。今回の写真も羽化したばかりだったのか、逃げることなく近距離で撮影できました。(ラッキーでした!!)
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オオムラサキの生息場所は、九州から北海道までのほぼ日本全土生息してますが、エノキ、クヌギ・コナラの木が多い雑木林となっています。それは、幼虫時代はエノキやエゾエノキの葉を食べ、成虫となればクヌギやコナラの樹液を吸って生活しているためです。少年時代カブトムシを採取に行くと、クヌギ・コナラの樹液にカブトムシと一緒にいるオオムラサキをよく見ました。
 お隣の山梨県北杜市長坂町(諏訪と甲府の中間あたり)は、全国一のオオムラサキ生息地といわれ、そこには「オオムラサキセンター」があります。施設周辺には広大なオオムラサキ自然公園や、自然に近い状態でオオムラサキを観察できる生態観察施設「ひばりうむ長坂」もあるそうです。