本日、阿南町文化会館にて「探究学習成果発表会」を開催しました。理数・言語・地域探究(福祉・商業)から選ばれた代表生徒10名が登壇し、1年間の学びを自分の言葉で伝えてくれました。
どの発表も、生徒たちが自分の問いに向き合い、調べ、試し、振り返るという探究のプロセスを丁寧に歩んできたことが伝わる内容でした。地域の文化、自然、福祉、商業、技術など、多様なテーマが並び、会場の皆さまも深く頷きながら耳を傾けていました。
10名の発表のあとには、福祉系3年生による手話歌「YELL」が披露されました。舞台に整然と並び、手話で想いを届ける姿は、3年間の学びと協働の温かさがにじむ時間でした。会場全体が静かに引き込まれ、発表会の締めくくりにふさわしい、心に残るひとときとなりました。
今日の発表を通して、生徒一人ひとりが自分の問いに向き合い、動き、確かめ、また考えるという探究の姿を見せてくれました。3年生には、この姿勢をこれからの人生でも大切にしてほしいと思います。1・2年生は、先輩たちの学びを自分の探究へとつなげていってください。
ご参加いただいた来賓の皆様や、地域・保護者の皆さま。生徒たちの挑戦を温かく見守っていただき、心より感謝申し上げます。今日の発表会は、生徒たちが積み重ねてきた時間と努力が形になった、とても豊かなひとときでした。この経験が、これからの阿南高校の学びをさらに前へ進めてくれると感じています。
【10名の発表一覧と要約】
1 M.A.「竜峡小梅を活用してみた!」
竜峡小梅を使って化粧水を試作し、pH測定やアンケートで使用感を検証。弱酸性であることや改良点を見つけ、地域資源の新たな活用可能性を探った。試行錯誤を通して学びを深めた探究となった。

2 Y.S.「飯沼諏訪神社の獅子舞」
青獅子・本獅子の特徴や歴史を調べ、文献の少なさという課題にも向き合った。幼少期から関わる獅子舞を改めて見つめ直し、地域文化を継承する意義を自分の視点で捉え直した発表だった。

3 M.R.「WEBページの作成とマーケティング戦略」
松竹梅の法則や色彩心理を調べ、HTML・CSSでWEBページ作成に挑戦。思い通りにいかない点を分析し、改善を重ねる中でマーケティングの視点も理解。試行錯誤が探究の深まりにつながった。

4 K.R.「タダでエフェクターを作りたい」
高価な機材に頼らず、自作の歪み系エフェクターをプログラミングで制作。市販品との波形比較から音の違いを理解し、技術を学べば誰でも音づくりに挑戦できる可能性を示した意欲的な探究だった。

5 S.Y.「動物の毛皮、骨格標本を作る」
野生動物への関心から、ハクビシンの毛皮加工や骨格標本づくりに挑戦。狩猟免許取得も含め、命を扱う責任や地域の自然への理解を深めた。実践を通して学びを広げた探究となった。

6 F.Y.「田舎で演奏力の高い演奏をするためには?」
地区別の金賞数や顧問・部長へのインタビューから、演奏力は環境よりも練習方法に左右されると考察。努力の積み重ねが力になるという前向きな結論に至り、自分の経験とも重ねて発表した。

7 M.I.「商業系の魅力」
簿記・電卓・情報処理などの技能を検定で磨き、努力が数字で見える達成感を実感。基礎の反復が応用力とスピードを高めることを体験し、商業系の学びの実用性と魅力を伝える内容となった。
8 K.R.「ワープロについてまとめてみた」
ワープロ検定に向けた練習を通して入力速度や正確さが向上。努力が成果として表れる喜びを実感し、技能習得の大切さを自分の経験から語った。継続の価値を示すシンプルで力強い発表だった。

9 O.K.「2通りの支援を通して」
泰阜デイサービスでの実習から、継続型・変化型レクの利点と課題を比較。BPSDへの理解や臨機応変な対応の重要性を学び、福祉の現場で求められる視点を深めた実践的な探究となった。

10 T.N.・K.N.「福祉の視点から地域をとらえる」
公園を福祉の視点で調査し、役場・先進事例・高校生との交流を通して学びを深化。インクルーシブな環境整備や当事者の声の重要性を実感し、地域福祉の本質に迫る探究となった。
