生物基礎「体細胞分裂の観察」
2025年9月2日 19時11分本日、生物基礎の授業(1年生)で、タマネギの体細胞分裂の観察実験に取り組みました。
使用した材料は、事前に固定(細胞の活動を止める処理)や染色(染色体を見やすくする処理)、細胞の解離(細胞同士の結合を弱め、見やすくする処理)が施されたタマネギの根端です。生徒たちは根端の先端部分(1〜2mm)をスライドガラスの上で押しつぶす「展開」作業を行い、プレパラートを作成しました。
検鏡では、低倍率(150倍)で分裂期の細胞を探し、その後見つけた細胞を視野の中心に移動させ、高倍率(600倍)で詳細に観察です。
教科書に載っているような分裂期の細胞は数少なく、ほとんどの細胞は分裂前の「間期」です。なかなか分裂期の細胞を見つけられず四苦八苦している生徒もいましたが、分裂期の細胞を根気よく探し、前期・中期・後期・終期とそれぞれの特徴的な染色体の動きを確認しようと懸命に観察を続けました。
ヒモ状に見える染色体の凝縮(前期)、細胞の中央=赤道面に並ぶ染色体(中期)、染色体が分裂し両極に分かれていく後期、そして新しい娘核や娘細胞の形成が見られる終期と、細胞分裂全体の流れを実感できたようです。
班同士で見つけた分裂期の細胞を見せ合い、意見交換をしながら進めることで、活発な学びの場となりました。生徒たちは苦戦しながらも協力しあって、科学的な興味や観察力を育んでいました。