3年福祉実習(義肢製作所・血液センター見学)【午後編】
2023年11月10日 20時20分昨日(11月9日)の福祉実習の続編です。
午前の義肢製作所見学後、午後は愛知県瀬戸市にある愛知県赤十字血液センターを見学しました。
赤十字というと、「国際活動」「災害救護」「福祉・医療」・・・「献血」などをよく見かけたり耳にしますね。日本赤十字社が行っている(9つある)事業の一つに献血を含む「血液事業」があります。今回は東海北陸地区の血液事業を行っている血液センターに見学に行って来ました。
iPS細胞を使った再生医療など、医療技術が進歩した今日でも血液は人工的に造ることはできず、善意による献血によって集められた血液から、輸血用血液製剤や血漿分画製剤を製造し医療機関(の患者さんのもと)に届けられています。当センターで献血血液を検査・製剤化・(冷蔵冷凍)保管し、病院や製薬会社へ供給している様子を見学しました。
次の写真はフィルターで血液から白血球を除去したり、遠心分離機(下の写真の洗濯機みたいな装置)で各成分に分離しているところの見学です。
血漿製剤は−30℃、血小板製剤は常温(約20℃)で保管。各製剤ごと保管温度、保管方法、保管期間は異なるようです。
献血で集められた血液というと、ケガや手術の時行われるの輸血をイメージしますが、それは全体のごく僅かで、多くはガンや感染症の治療に使用されているそうです。特に最近では、血液の液体成分である血漿(約55〜60%)の中のタンパク質(血漿の約8%)から作られる免疫グロブリン製剤の必要量が、ここ5年で1.3倍に増えているそうです。
血液事業は、命をつなぐボランティアである献血によって支えられていますが、少子高齢化によって若年層(10〜30代)の献血者数は減少し、現在は40代50代に支えられているそうです。(写真のスライドを参照)グラフの次の写真は、何回も献血された方への記念品です。令和2年から献血回数10回・30回・50回に到達した方への記念品の種類が増え、好きなものを選べるように変わったそうです。
お恥ずかしながら自分はこのかた献血は1度しか経験がなく、自発的に無償で自分の血液を提供されている方に頭が下がる思いでした。
今回の校外福祉見学ですが、自分にとっても大変多くを学んだ研修となりました。