第76回入学式 式辞
春の息吹が躍動するこの麗らかな日、本日ここに、長野県阿南高等学校の入学式を迎える運びとなりました。
桜が満開となり、新たな門出を祝福するこの佳き日に、天龍村長永嶺 誠一 様、同窓会長 宮島 喜文 様、PTA副会長 片町 元彦 様をはじめ、多くのご来賓の皆様にご臨席いただきましたこと、心より感謝申し上げます。また、新入生の保護者の皆様にも、この晴れの日をともにお祝いできることを大変嬉しく思います。皆様方には、本校の教育活動に対し、日ごろから深いご理解と温かいご支援を賜っており、この場をお借りして、改めて感謝の意をお伝えします。
ただ今、入学を許可いたしました40名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。厳しい受験勉強を乗り越え、阿南高校の新たな一員となられた皆さんの努力と熱意に、敬意を表します。在校生、教職員を代表して、皆さんの入学を心から歓迎いたします。
新入生の皆さんは、期待と希望に胸を膨らませていることでしょう。本校は、「永えに地域のシンボルたれ」の理念のもと、ここ下伊那南部5町村の地域と協働し、様々な教育活動と通して、皆さんの能力や個性・可能性を伸ばすようサポートし、この地域の文化・自然を愛しみ、地域への課題意識を持って、この地域の未来を支える人材となるよう取り組んでおります。高校生活では、勉強だけでなく、部活動や学校行事など、様々なことに挑戦してください。失敗を恐れず、積極的に行動することで、新たな発見や成長があるはずです。
この阿南からみなさんの高校生活が始まります。新しい友達、新しい先生、新しい科目と、たくさんの初めての経験が待っています。今日は、そんな皆さんに3つのアドバイスを送りたいと思います。
1、人間関係について
新しい環境に飛び込むと、誰でも少なからず不安を感じるものです。しかし、その不安を乗り越えるためには、自分から積極的に声をかけ、人とのつながりを大切にすることが大切です。困ったことや悩みがあれば、一人で抱え込まずに、友達や先生に相談してみましょう。自分一人で解決できない問題でも、誰かと一緒に考えることで、新しい視点が見つかるはずです。
2、チャレンジ精神について
高校生活では、多くの新しい挑戦が待っています。部活動や学校行事、学業においても、次々と新しいことに挑戦する機会が訪れます。失敗を恐れず、一歩踏み出してみてください。失敗は成長のチャンスです。発明王のエジソンが言ったように、「私は失敗したことがない。ただ、一万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ」という失敗を前向きにとらえる姿勢で、挑戦を楽しんでください。
3、時間の使い方について
高校生活は自由な時間が増える一方で、自己管理が求められます。計画的に優先順位をつけるなどして時間を使い、バランスの取れた生活を心がけましょう。勉強の他にも、友達や家族との時間や、集中力を保つ上にも、趣味に没頭したり休息やリフレッシュしたりと、自分自身の時間も大切にしてください。一日一日を大切にすれば、1年後、2年後、3年後、大きな差となって現れるはずです。
新しい環境でのスタートは不安や緊張を伴いますが、皆さんは一人ではありません。先生や先輩たち学校全体が皆さんをサポートし、共に成長していくことを楽しみにしています。勇気を持って、新しい挑戦を楽しんでください。未来は、皆さんの手の中にあります。
終わりになりますが、保護者の皆様、本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。本日より、皆様の大切なかけがえのないお子様をお預かりします。お子様の成長を共に喜び合えますこと、大変嬉しく思います。保護者の皆様と、また、地域と方々との連携を大切にし、教職員一同も、全力で新入生のみなさんをサポートします。どうぞ、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。今日から始まる阿南高校での三年間が、新入生の皆さんにとって輝けるものとなることを願って、式辞といたします。
入学 おめでとう!
令和7年4月7日
長野県阿南高等学校長 牧内 千明