阿南の夏の生物「ノコギリカミキリ」
2023年7月26日 21時01分今朝も生徒の皆さんの登校時に合わせて校門に立っていると、何やら黒くて大型の素早く移動する物体が目に入ったので、一瞬、もしやゴキブリ?って思ってよく見るとカミキリムシでした。
全身真っ黒で、大型(今回は5cm近くありました)、触覚も長く、いかにも噛まれると痛そうなアゴをもつ「ノコギリカミキリ」です。
ノコギリと聞くと、多分かっこいいフォルムのノコギリクワガタを連想する方が多いでしょう。カブトムシと並んで子ども達の人気の的ですね。皆さんにとってどのカブトムシ、クワガタムシが一番ですか?(でしたか?)
今回紹介している虫はクワガタでなくカミキリです。でも、この虫よく見ると、大型で艶のある黒色、重量感のあるどっしりした風格あるフォルムは、決してカブトやクワガタに引けを取らないと思います。
このノコギリカミキリの名の由来は、鋸(ノコギリ)のような触覚からきています。(写真撮りが下手くそで触覚にピントが合ってなく、その様子が伝わりにくくすみません。)
また他の特徴としては、大型の甲虫(カブトやクワガタ)と違って動きは素早く、カツカツと忙しく動き回ります。多くのカミキリムシの幼虫は木に穴をあけ、その木を枯らしてしまうこともあり、(特に果樹農家や昔では蚕(カイコ)農家を中心に)害虫扱いされている場合が多いのですが、この「ノコギリカミキリ」の幼虫は枯れ木や朽木を食べますので、その意味では害虫にはなりませんのでご安心を。