校長ブログR7
今朝は北風も強く冷え込みました(12℃)。

早朝6時前、JR飯田線の川路駅。 まだ静けさが残る中、各地からのバスに乗車した生徒たちが一旦ここに集結し、(名古屋までの)バスに乗り込みました。生徒たちの顔は「これから始まる旅」への期待と興奮に満ち溢れ、朝早いにもかかわらず元気いっぱいでした。

目指す先はは、広島、神戸、そして大阪を巡る2泊3日の「学び」と「思い出」の旅です。前日の「結団式」で、この旅の意義を再確認しました。
【広島】では、平和記念公園・原爆ドームを訪れ、「平和への強い決意」と「命の尊さ」を学びます。被爆者の方の貴重な講話を直接聴く経験は、生徒たちの心に深く刻まれるでしょう。
【神戸】では、「人と防災未来センター」を訪れ、「人を助けるのは人である」といった震災の教訓に向き合います。
最終日の【大阪】ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、最高の仲間とかけがえのない思い出を作ってくれることでしょう。
結団式で伝えたメッセージ、「過去から学び、現在を楽しみ、そこから未来を創っていってほしい。」この旅を通して多くの「気づき」を得て、一回り大きく成長して帰ってきてくれることを心から願っています。

実りある旅を、そして、元気な報告を待っています!
●詳細については学校からのしおりをご覧ください。
10/21(火)
6:00川路駅出発==〈三遠南信・中央道〉==名古屋駅==のぞみ==広島駅==広島平和祈念公園(資料館・昼食・慰霊碑・原爆ドーム・被曝体験講話)==ホテル(泊)
10/22(水)
ホテル==広島駅==のぞみ==新神戸駅==人と防災未来センター==昼食==メモリアルパーク・神戸海洋博物館 他・ハーバーランドumie散策==ホテル(泊)
10/23(木)
ホテル==USJ==〈中央道等〉==川路駅到着19:50(予定)
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今朝は大きな荷物を抱えた生徒たちが元気に登校。事前に荷物を学校から送る準備も整い、旅の始まりを感じさせる一日となりました。

放課後、2年生の研修旅行(修学旅行)に向けた「結団式」を行いました。旅の目的や係の役割、注意点など、出発前の最終確認を行いました。

生徒たちは話に耳を傾けながらも、明日から始まる旅への期待に笑顔でした。
明日からの研修旅行は、広島・神戸・大阪を巡る2泊3日の学びの旅です。
【広島】
平和記念公園や原爆ドームを訪れ、「二度と戦争を繰り返さない」という決意を胸に、命の尊さを学びます。
【神戸】
人と防災未来センターなどを巡り、「震災はいつか必ずやってくる。その時、人を助けるのは人である」という教訓に向き合います。
【大阪】最終日
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで班別行動。仲間と最高の思い出をつくる一日です。
結団式で生徒の皆さんへ伝えた言葉があります。「悲惨な過去だけではなく、私たちに託された命のバトンを繋いでほしい。過去から学び、現在を楽しみ、そこから未来を創っていってほしい。」と。

明日の早朝6時、川路駅から出発します。生徒たちが安全に、多くのことを吸収し、一回り二回りも大きく成長して帰ってくることを心から願っています。
この旅の中で、君たちはどんな「気づき」を持ち帰ってくれるのでしょうか・・・
校長ブログR7
今週末の10月18日(土)、東御市文化会館サンテラスホールにて「第32回長野県高等学校総合文化祭 総合フェスティバル」が開催されます。
県内33校、約220名の生徒が参加し、吹奏楽や合唱、軽音楽、ギター・マンドリン、ダンスなどのステージ発表に加え、書道・美術工芸・写真の展示や文芸部誌の紹介など、文化系クラブの活動成果が一堂に会します。入場は無料で、どなたでもご覧いただけます。

本校からは郷土芸能同好会が出演し、地元阿南町に伝わる「新野の雪祭り」と「新野の盆踊」を披露します。いずれも国の重要無形民俗文化財に指定されている伝統行事であり、地域の誇りを背負っての舞台です。部長の山上慎太さんを中心に、生徒たちは放課後の体育館で太鼓や舞の練習に励み、昼休みには笛の音を一人で磨く姿も見られました。その真剣な表情からは、伝統を受け継ぎ未来へとつなげようとする強い思いが伝わってきます。

10月12日付の信濃毎日新聞でも「和太鼓や祭りの舞、高校生が表現」と紹介されました。
記事では、阿南高校郷土芸能同好会が「新野の雪祭り」の一幕を再現することや、生徒の意気込みが取り上げられてました。信濃毎日新聞Web記事
昨年の全国高校総合文化祭(岐阜大会)での経験を、今度は県民の皆さんに「南信州の文化」を届けます。若者たちの真摯な表現と地域文化の力強さを、是非ご覧ください。
校長ブログR7
令和3年5月22日にリニューアルした阿南高校のホームページが、昨日までの累計閲覧数で50万件を超えました。
この間、約1600日。単純に割ってみると、1日あたりの平均閲覧数は約312件─つまり「300と少し」です。 日々の教育活動や学校の様子をお届けする場として、これほど多くの方にご覧いただいていること、本当にありがたく、嬉しく思っています。 閲覧してくださっているのは、生徒・保護者の皆さんはもちろん、地域の方々、同窓生、中学生やその保護者の方々など、阿南高校に関心を寄せてくださる幅広い皆さまです。最近では、1日あたりの閲覧数が1,000件を超える日もあり、阿南高校の今を感じていただける場として、ホームページがしっかりと役割を果たしていると実感しています。
令和5年4月に前校長の浅井先生からバトンを受け取り、校長として2年半が経ちました。 生徒数は令和5年度の155名から、令和6年度は133名、令和7年度は122名と少しずつ減ってきていますが、全職員一丸となって、生徒一人ひとりの学びと成長を大切にしながら、地域とともに歩む学校づくりを進めています。
これからも、阿南高校の教育活動や生徒たちの姿を、また、時折阿南周辺の魅力的な植物などを、ホームページを通じて丁寧にお伝えしていきます。 引き続き、温かいご支援とご注目をいただけましたら幸いです。

校長ブログR7
昨日(10月9日(木))放課後、阿南高校前道路脇の花壇にて、パンジー植え付けに向けた整備作業を行いました。生徒会を中心に有志の生徒たちが集まり、草取りや石拾いなどを丁寧に進めてくれました。
(校長の私は、午後出張で不在であったため、ご覧の通り、整備後の写真です。)

今回も、御供地区「結の会」の皆様にご協力いただき、南島貞夫さんを中心に作業を進めていただきました。地域の方々との温かな交流の場となり、生徒たちにとっても貴重な時間となったと思います。
来週はいよいよ花植え本番です。冬から春にかけて地域の花壇を彩るこの活動は、地域と学校を結ぶ大切な時間です。生徒の皆さん、チラシでも案内(教室に掲示)していますので、ぜひ参加しましょう。
(チラシの写真は、6月のマリーゴールドを植えた時の様子です。)
地域の方々と一緒に美しい花壇を整え、そこに咲く花々が地域を明るく彩ることに、嬉しさや楽しさを感じられる心が育ってくれることを願っています。
校長ブログR7
本日午後、阿南高校では平和・人権学習の一環として、映画『はい、泳げません』を鑑賞しました。
この作品は、水への恐怖を抱える主人公・小鳥遊雄司が、ある女性との出会いをきっかけに、過去の記憶と向き合いながら少しずつ心を開いていく物語です。
主人公の「泳げない」という困難は、単なる身体的な問題ではなく、心の奥にある痛みや記憶と深く結びついていました。その主人公が自らの意思で水泳に挑む姿には、自分自身と向き合いながら、一歩を踏み出そうとする人の姿が重なります。誰かに強いられるのではなく、自分で選び取ることの大切さを、教えてくれるようでした。
また、彼の恐怖の背景には、他者には見えにくい「心の痛み」がありました。その痛みに寄り添い、理解しようとする周囲の人々の姿勢から、人と人との関係において、「気づき」や「支え合い」がどれほど大切かを感じさせられました。
生徒たちがこの映画を通して、「自分を知ること」「他者を理解すること」「違いを認め合うこと」の大切さに気づき、互いに寄り添い、支え合えるような関係を築いていってくれることを願っています。
阿南🌸blog
朝の通勤途中、例の如く脇道にそれ、阿南高校近くの里山に足を踏み入れると、紫色の小さな実がびっしりと枝に連なる木に出会いました。

かつて畑か棚田だったかもしれない道路脇、今は荒れ果て草木が生い茂っていますが、その中に静かに佇むコムラサキ(ムラサキシキブの仲間)を見つけました。秋の里山に咲く宝石のようです。

写真の植物は、平安の才女・紫式部にちなんだムラサキシキブの仲間で、実の密集具合や葉のギザギザ(鋸歯)からコムラサキかと思われます。
| 特徴 |
コムラサキ |
ムラサキシキブ |
| 実のつき方 |
びっしり |
まばら |
| 葉のギザギザ(鋸歯) |
葉の上半分に鋸歯 |
葉の全体に鋸歯 |
コムラサキ・ムラサキシキブはシソ科の落葉低木で、春から夏にかけて淡紫色の小花を葉陰にひっそりと咲かせ、秋には鮮やかな果実を実らせます。花は控えめながら、秋の実りはご覧のとおりとても見事で、鳥たちの貴重な食料にもなるようです。学名「Callicarpa」はラテン語で「美しい果実」を意味し、花言葉には「上品」「聡明」といった言葉だそうです。

紫は古来より高貴さや知性の象徴とされ、日本文化の中でも特別な色です。人目につかない場所で静かに輝くこの実は、日々の地味な努力が、やがて、美しく豊かな実りとなることを教えてくれるようです。
昨日は日中は30度近く気温も上がり、まだ夏の名残が居残る今年の10月。それでも風に乗ってキンモクセイ(金木犀)の甘い香りが漂い、南信州 阿南にも間違いなく秋の気配を感る今日この頃です。季節は深まりつつあります。里山の彩りとともに、心豊かな秋を過ごせればと感じています。
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本日10月7日(火)、本校体育館にて、秋季クラスマッチ①(②は競技種目を変えて11月下旬に予定)が開催しました。
10月に入り雨模様が続いていましたが、今日は晴れ間ものぞき、体育館の外は夏を思わせる暑さ。バドミントンは天候に左右されない競技とはいえ、生徒たちのプレーの熱気はそれ以上のものがありました。
◆ 8面コートで展開された白熱の試合

全校生徒122名という本校の規模を活かし、体育館全体に8面のコートを設置。ダブルス形式で試合が途切れることなく進行し、生徒たちは思う存分プレーを楽しんでいました。本校独自の「10分1セットマッチで得点勝ち」というルールにより、短時間ながらも集中力の高い試合が展開され、体育館は終始熱気に包まれていました。

午前中はリーグ戦で全チームが何度も試合をこなし、午後はその結果を基にしたトーナメント戦で頂点を争いました。どのチームも仲間と声を掛け合い、一羽一羽に集中する姿が印象的でした。

◆ 男女とも優勝は2年B組、よって総合優勝は2年B組!!

激戦の末、男女ともに、そして総合優勝の栄冠に輝いたのは、最高学年の3年生を打ち破った2年B組。 競技の最後には、優勝した2年B組と職員チームによるエキシビジョンマッチも実施。教員と生徒が真剣にシャトルを追いかける姿に、会場全体で応援・観戦し、クラスマッチの素晴らしい締めくくりとなりました。
◆ 生徒会の力と次回への期待
今回のクラスマッチは、生徒会長・体育委員長をはじめとする3年生の生徒会役員が主導して企画・運営を担ってくれました。全校生徒にとってとても思い出深い一日となったと思います。つい先週、生徒会役員選挙を終え、新会長も決定したばかり。次回11月下旬の秋季クラスマッチ②は、新体制のもとで行われる最初の大きな行事となります。伝統を受け継ぎつつ、新しい風を吹き込んでくれることを期待しています。
最後に 生徒の皆さんが規律を守り、準備から片付けまで協力してくれたおかげで、大きな怪我もなく無事に全日程を終了できました。この経験が、今後の学校生活への活力となることを願っています。
校長ブログR7
本日9月25日、1年生を対象としたCAP研修がスタートしました。
この研修は、いじめや暴力から自分と仲間を守るための大切な人権プログラムです。 特定非営利活動法人子ども・人権・エンパワメント CAPながのの方にお越しいただき、生徒たちは熱心に研修を行いました。

ロールプレイングやグループワークを通じ、自分の気持ちや意見を尊重する体験を重ねました。これにより、自己肯定感の向上や、他者との健全な関係を築くための力を育んでいきます。 また、劇を通しながら、身体的、言葉によるものなど様々な形の暴力やいじめについて知り、それに対し「いやだ」と明確に伝えることを学びました。

残りの研修プログラムは明日(9月26日)行われます。このCAP研修を通して、生徒たちが、より安全で安心できる学校生活を送るための力を身につけてくれることを期待しています。
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先日(9月21日(日))、阿南高校野球部OBの方々が、野球部グラウンド(川田グランド)の草刈りにご協力くださいました。朝方までの雨も上がり、朝から晴天に恵まれる中、本当にありがとうございました。

連日の猛暑が少し和らいできたとはいえ、日中の気温が上がる中での作業は、大変だったと思います。OBの方々が、汗を流しながら、丁寧にグラウンドを整備してくださり、心から感謝いたします。

阿南高校に野球部が誕生したのは昭和57年(1982年)で、当初は軟式野球同好会でした。練習の場は天竜川の河原であったそうです。現在の野球部グラウンドの川田グランドは、昭和62年(1987年)3月20日、多くの関係者のご協力とご尽力によって完成しました。そして、念願の専用グラウンドができたことで、その年の夏、軟式野球部は硬式野球部に移行されました。(「長野県阿南高等学校五十年史」より)
以降、この川田グラウンドで多くの野球部員が汗を流し、感動を分かち合ってきました。しかし、少子化に伴う生徒数の減少により、現在、野球部は休部状態が続いています。そんな中、母校の野球部のためにと、休日を返上してご奉仕くださったOBの皆様の温かいお気持ちは、頭が下がる思いです。 グラウンドをきれいな状態に保ってくださったOBの方々の想いが、いつの日か再び、この川田グラウンドで白球を追う生徒たちの姿が見られることを切に願っています。
本当にありがとうございました。今後とも、阿南高校へのご支援、よろしくお願いいたします。
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9月も中旬も過ぎましたが、連日日中は35℃近まで上がり残暑が厳しいですが、虫の音や植物等から少しずつ秋の気配が感じられるようになりました。
この時期、生徒たちはそれぞれに様々な「挑戦」に真剣に取り組んでいます。
本日9月17日から、2学期の中間考査が始まりました。 試験初日の教室では、真剣な眼差しで問題用紙に向かう生徒たちの姿が見られました。昇降口の黒板には「用意周到」という力強い言葉が掲げられています。「しっかり準備してテストに臨もう!」という伊藤教頭先生からのメッセージは、日々努力を重ねてきた生徒たちの胸に深く響いたことでしょう。中間考査は、自分の成長を確かめる大切な機会です。これまで培ってきた力を信じ、最後まで諦めずに頑張ってほしいと願っています。

中間考査と並行して、阿南高校ではもう一つ大切な動きが始まっています。来年度の生徒会役員選挙の公示が行われ、いよいよ選挙戦が本格化していきます。10月2日には立会演説会と投票が予定されています。未来の阿南高校を担う1・2年生の中から、学校のために自ら行動しようとする頼もしい立候補者が誕生することでしょう。

新しい風を吹き込み、阿南高校をさらに魅力的な学校にしてくれるリーダーたちの活躍を楽しみにしています。
先週9月13日(土)には、80名を超える生徒、PTAの保護者の皆様、地域の方々、同窓会の皆様、そして教職員が一体となり、校舎の環境整備作業として壁塗りを行いました。あいにく私は弓道の南信新人体育大会のため参加できませんでしたが、見違えるほど美しくなったろうかの壁を目にして、心より感謝いたします。雨も降り蒸し暑い中でのご協力、本当にありがとうございました。皆様のお力添えにより、校舎はより明るく、学びやすい環境へと生まれ変わりました。

そして、先週9月12日には、3年生の就職希望者を対象とした就職試験激励会を行われました。早い生徒はすでに昨日から試験に臨んでいます。生徒たちは皆、真剣な表情で話を聞き、未来を切り開くための準備を重ねてきました。これまで積み重ねてきた努力は、きっと実を結ぶと強く願っています。

こうした様々な出来事を通して、生徒たちが日々成長し、多くの人々に支えられていることを改めて実感します。3年生はそれぞれの進路実現に向けて、1、2年生は学習やクラブ、生徒会等々と、これからも、生徒一人ひとりの挑戦を全力で応援していきます。
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(台風15号の影響で、JR飯田線は昨日の夜の段階で「新城~駒ヶ根間」が始発から運転を見合わせるとの発表がありました。生徒やご家庭には昨晩メール連絡をし、今日は休校となりました。伊那谷の多くの学校でも同様に休校となったようです。)
ところで、9月8日(月)の未明から明け方にかけて、とても神秘的な天体ショーが私たちを待っています。それは「皆既月食」です。
空気が澄んで月が綺麗に見える9月。夜空に浮かぶ満月が、かじられていくかのように少しずつ欠けていき、やがて全体が暗く、そして不思議な「赤銅色」に染まる(ブラッドムーン)、とても貴重な瞬間です。
日本で皆既月食が見られるのは、2022年11月以来、実に3年ぶりだそうです。月曜日(8日)からの学校(授業)のことを考えると少しためらってしまうかもしれませんが、可能であれば、夜空を見上げてみましょう!
『月食のしくみ』
月食は、地球が太陽と月の間に入り、地球の影が月にかかることで起こります。
太陽の光を浴びて明るく輝いている月が、地球の影の中に入ってしまうため、月に光が届かなくなり、暗く色が変わって見えるのです。
注)この図は、生成AI (Chat GPT)と協力して作成
『皆既月食を楽しむための時間と方角』
皆既月食のハイライトは、月が地球の影にすっぽりと隠れる「皆既食」の時間です。この時、月は太陽の光が当たらず、ほんのりと赤く見えます。
国立天文台によると、皆既食の詳しい時間は以下の通りです。
* 皆既食の始まり: 9月8日 (月)午前2時30分
* 食の最大: 9月8日(月) 午前3時12分
* 皆既食の終わり: 9月8日(月) 午前3時53分
特に午前2時30分から3時53分までが、最も赤く美しい「ブラッドムーン」を見られるチャンスだそうです。この間、月は南西から西の空低く(20度ぐらい)に見えるようなので、できるだけ西の空が開けた場所で空を見てください。
『なぜ月は赤くなる?』
皆既月食の際、月が「赤銅色」に見えるのは、地球の「大気」が関係しています。
地球の大気が、太陽の光の中から赤い光だけ(地球を避けるように曲がって)月に届けているからです。赤い月は、地球全体が月に映し出す、幻想的な影絵のようなものなのです。
『見られなかったら?』
残念ながら、天気が悪かったり、深夜起きられずに見逃してしまった場合、次のチャンス(日本で皆既月食が観測できるの)は、2026年3月3日の未明から明け方にかけてだそうです。
もしブラッドムーンを見ることができたら、きっと皆さんの心に美しい思い出が残ると思います!
【参照WEBサイト】
・国立天文台(NAOJ) https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2025/09-topics01.html
・アストロアーツ https://www.astroarts.co.jp/special/20250908lunar_eclipse/index-j.shtml
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9月4日、阿南高校では地震災害を想定した防災訓練を実施しました。
午前中のSHRでは、事前学習としてスライドを用い、地震発生直後の行動や揺れがおさまった後の対応について学びました。災害時にどのように行動すべきかを考えながら、命を守る知識を身につけました。
午後には避難訓練を行い、生徒たちは速やかに体育館へ避難。その後、地元の防災士の上野さんをお迎えし、講演をしていただきました。


上野さんは、能登半島地震の被災地で実際に避難所支援に携わられた経験をお持ちで、現地の様子を写真とともに紹介してくださいました。

特に「避難所でのトイレ問題」に焦点が当てられ、吸水性高分子ポリマーを使った簡易トイレの方法を紹介していただきました。

さらに、「避難所トイレに何が欲しいか」というテーマでグループワークを行い、生徒たちが主体的に考える時間も設けられました。
「プライバシーを守るための間仕切りやテント」、「消臭剤や芳香剤、消毒液」、「音姫」や「使用中の看板」など、高校生ならではの視点から様々なアイデアが出されました。

地域との連携を深める訓練に
今回の訓練には、阿南高校のあるの御供地区と中谷地区の区長さん方にもご参加いただきました。これは、災害時に地域の避難場所となる本校と、地域住民の皆さんが顔の見える関係を築くための重要な一歩です。生徒たちが真剣に訓練に取り組む様子をご覧いただき、いざという時に地域全体で協力するための第一歩を踏み出せました。
今日の訓練を通して、生徒たちは災害への備えについて具体的なイメージを持つことができたはずです。防災を「自分ごと」として捉え、災害時に自分たちにできることを考える貴重な機会となりました。今回の学びを活かし、もしもの時に備える心を忘れずにいきたいですね。
校長ブログR7
本日、生物基礎の授業(1年生)で、タマネギの体細胞分裂の観察実験に取り組みました。

使用した材料は、事前に固定(細胞の活動を止める処理)や染色(染色体を見やすくする処理)、細胞の解離(細胞同士の結合を弱め、見やすくする処理)が施されたタマネギの根端です。生徒たちは根端の先端部分(1〜2mm)をスライドガラスの上で押しつぶす「展開」作業を行い、プレパラートを作成しました。

検鏡では、低倍率(150倍)で分裂期の細胞を探し、その後見つけた細胞を視野の中心に移動させ、高倍率(600倍)で詳細に観察です。
教科書に載っているような分裂期の細胞は数少なく、ほとんどの細胞は分裂前の「間期」です。なかなか分裂期の細胞を見つけられず四苦八苦している生徒もいましたが、分裂期の細胞を根気よく探し、前期・中期・後期・終期とそれぞれの特徴的な染色体の動きを確認しようと懸命に観察を続けました。

ヒモ状に見える染色体の凝縮(前期)、細胞の中央=赤道面に並ぶ染色体(中期)、染色体が分裂し両極に分かれていく後期、そして新しい娘核や娘細胞の形成が見られる終期と、細胞分裂全体の流れを実感できたようです。
班同士で見つけた分裂期の細胞を見せ合い、意見交換をしながら進めることで、活発な学びの場となりました。生徒たちは苦戦しながらも協力しあって、科学的な興味や観察力を育んでいました。

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今朝の通勤途中、大下条のR151号線を外れ、学校に向かう道すがら、ふと道路脇に目をやると、白い小さな花が目に留まりました。遠目には、昨日このブログで紹介したセンニンソウ(仙人草)にそっくりですが、近づいてみると、そこには違う表情がありました。
花はセンニンソウよりやや小ぶりで、直径は2cmほど。何より印象的なのは、やわらかくふわっと広がる雄しべの姿です。センニンソウ(仙人草)のような甘い香りはほとんどありません。そして、一番の違いは葉の形。ギザギザ(鋸歯)とした3つの小葉が特徴的です。

「ボタンヅル(牡丹蔓)」です。
ボタンヅルという名前は、葉の形がボタン(牡丹)に似ているツル性植物であることに由来します。学名は Clematis apiifolia。この「Clematis」という属名から、園芸植物として愛されるクレマチスやカザグルマ(風車)の仲間であることがわかります。

見た目は繊細で可憐ですが、これも毒(プロとアネモニン)を持つ植物で、センニンソウと同じく皮膚に触れるとかぶれや水ぶくれを起こします。草刈りや扱いの際にはご注意を。
秋が深まる頃には、ボタンヅルの花も白い綿毛の種子となり、風に揺れる姿を見せてくれるでしょう。
今週初め(8月25日)に始業式を迎え、2学期がスタートしました。生徒たちの新しい歩みとともに、自然風景も少しずつ秋へと向かっています。来週はもう9月。足元の生物たちにも目を向け、季節の移り変わりを感じながら、まだまだ続きそうな残暑を過ごせればと思います。