阿南の夏の生物「ダイミョウセセリ」
2023年7月25日 15時52分いつの間にか梅雨も明け、一昨日の23日(日)からは二十四節気の「大暑」(たいしょ)、一年で最も暑さが厳しく感じられる頃となりました。本校は27日(木)が1学期終業式ですので、あともう少しのガマン(?)で夏休みとなります。各地で夏祭りや花火大会などが催され、夏の風物詩がもうすぐそこまで来ています。
今日も35度前後まで気温が上昇したせいか、何と、どちらかというと夏の後半の風物詩である「ツクツクボウシ」が鳴きはじめました。
NHKシチズンラボ「セミ図鑑」ツクツクボウシ
だいぶ暑く、外に出るのは躊躇われましたが、運良ければツクツクボウシの姿が見られるのではないかと、ちょっと学校周辺に出てみると
セセリの仲間の「ダイミョウセセリ」が舞っていました。
セセリとは、チョウとガの中間的な存在の蝶です。皆さんがよく見かけるセセリは多分小さなチャバネセセリじゃないかと思いますが、美しいチョウとは異なりかなり地味なチョウです。ガのように胴体が太く、飛び方もひらひら舞う感じでなく素早く直線的で、触覚の形が写真のように先端が脹らんだ後細くなっているのが特徴です。チョウやセセリは翅を立てて閉じて止まるのが一般的ですが、ご覧の通り「ダイミョウセセリ」は翅を広げて止まってます。セセリらしからぬ止まりをするのが「ダイミョウセセリ」です。
翅の紋様も多少あり「ダイミョウセセリ」もよく見れば綺麗なチョウに見えますね。名の由来は、この紋様が大名の裃(かみしも)の紋に似ているから、と、葉にとまった姿が大名行列でひれ伏した姿に似ているから、と2説あるそうです。