阿南の秋の草花「ツルニンジン(蔓人参)」
2023年9月8日 17時00分名の由来は、蔓(ツル)植物で根が薬用人参(高麗人参)に似ていることから「ツルニンジン」と呼ばれています。151号線沿いの阿南町古城の林縁で見つけました。(以前紹介したノリウツギの辺りです。)
下向きに釣鐘状の赤紫色の筋・斑紋が入った特徴的な花(大きさ3〜4cm程)をつけます。つぼみは先の尖った風船のようで、秋の七草のキキョウのつぼみとよく似ています。それもそのはず、ツルニンジンはキキョウ科の植物でした。
花の内側の斑点が、“じいさんのそばかす“という意から「ジイソブ」という別名もあるそうです。木曽地方の方言で、そばかす=ソブと呼ぶことから「ジイソブ」と呼ばれたそうです。ジイソブとくれば「バアソブ」は?となりますが、ジイソブ(3〜4cm程度)よりひとまわり小さな花(2〜3cm)で、葉に白い毛が生えているのが近縁種の「バアソブ」だそうです。バアソブはかなり希少で、絶滅危惧種となっているようです。