ヤマツツジ(山躑躅) 〜控えめながらも惹きつける朱色〜
2025年4月22日 20時32分ちょっと前には、鮮やかな透明感のある紫色のミツバツツジが咲いていたのですが、今回(阿南町大下条で見つけた)のは多分「ヤマツツジ」かと思われる野生のツツジです。同じツツジ科の仲間でありながら、花の色合いや葉の大きさなど違いがあり、それぞれに個性が感じられます。「ヤマツツジ」は鮮やかな朱色の花を咲かせ、南信州(飯田市や阿南町など)でもよく見られ、春の山々を彩る風物詩となっています。
この時期、山野の至る所で見かける小ぶりな葉との鮮やかな朱色の花弁は、力強い生命力や安心感を感じます。
ツツジという名前は、古くから「つつしむ」という意味を含み、控えめながらも華やかな美しさを持つことから付けられたと言われています。また、漢字では「躑躅」と書き、「躑」の字には「足踏みする、ためらう」といった意味が、「躅」の字にも「ふむ、たちどまる」といった意味があるそうです。つまり、花の美しさに足を止めて見入ってしまう様子を表しているという説だそうです。(美ヶ原や高ボッチなどで有名なレンゲツツジなどには毒性があることから、動物たちが足踏みするといった説もあるそうです。)
皆さんも是非、春の暖かな光の中、周辺を散策しながら季節の移ろいを感じましょう!