令和5年度校長ブログ

マタタビの実

2023年10月26日 17時32分
校長ブログ
6月のブログ(6月9日 阿南の四季の植物『マタタビ』)でマタタビの花を紹介しましたが、今回はマタタビの実です。実の長さは3〜4cm程度です。夏は緑色でしたが、秋となり黄色に熟してきました。
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マタタビの実には、ドングリ型とカボチャ型とがあります。写真の実はご覧のとおりドングリ型ですね。カボチャ型の実は、花の開花時期にアブラムシ(マタタビアブラムシ)等が寄生し正常に成長せず「コブ」状になります。それを「むしこぶ」とか「虫癭果(ちゅうえいか)」と呼んでいます。
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ドングリ型は生食でき、食べてみるとカキ(柿)のような甘みに加え、中の小さなタネを噛むと爽やかな酸味が広がり、キウイフルーツのようななかなか美味しい実なんです。
それもそのはず、マタタビとキウイは同じマタタビ属マタタビ科の(他にもサルナシも)同じ仲間です。実のサイズ・形状こそ異なりますが、実の味は誰もが知っているキウイフルーツです。(実の断面はまさに🥝)
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カボチャ型の実は見た目は悪いのですが、昔から薬用(漢方の生薬:木天蓼 (もくてんりょう))に利用されてきました。生で食べるよりも乾燥させてすり潰したり、塩漬けにして食べてきたようです。マタタビには疲労回復の効果があり、マタタビ茶やマタタビ酒としても古くから飲用されてます。調べてみると、漢方の木天蓼は疲れや風邪を引いた時の栄養ドリンク等にも入っているようですよ。

ネコがマタタビにじゃれつく行為「ネコにマタタビ」ですが、最近その行動が解明されたようです。岩手大学や名古屋大学などの日英の研究グループがネコの謎の行動に挑み、「蚊を避けるため」という結論を導き出しました。マタタビの成分の中で、蚊の嫌う成分「ネペタラクトール」にネコ科動物が強く(マタタビ)反応を示したそうです。