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昨日11月1日、郷土芸能鑑賞会では生徒の発表に続き、下條歌舞伎保存会による特別公演「絵本太功記 十段目 尼ヶ崎の段」が上演されました。体育館に設えられた舞台には、障子や書院造のセット、松や竹の飾りが施され、江戸の空気を醸し出していました。

下條歌舞伎は、江戸時代中期から下條村に伝わる地芝居です。昭和46年に保存会が結成されて以降、地域の子どもから大人までが舞台に立ち、世代を超えて伝統を守り続けています。今回も、下條村出身の若者たちが多数出演しました。

武智十兵衛光秀役は、阿南高校OBで保存会会長の福澤さん。十兵衛光秀の息子・十次郎役には本校2年生の齋藤翔さん、加藤正清役には同じく2年生の大塩龍琢さん。真柴久吉(豊臣秀吉)役は阿智高校の鎮西さん。そして十次郎の許嫁・初菊役には、下條小学校の児童2名が前半・後半に分かれて登場しました。

演目は、光秀が謀反(本能寺の変)を起こした後、戦に向かう息子と祝言を交わす場面から始まり、母・皐月を誤って刺してしまう悲劇、瀕死の十次郎が戦況を語る場面へと続きます。終盤では、久吉(=秀吉)と加藤清正が登場し、光秀との対峙が描かれます。

舞台の緊迫した場面では、役者が「見得(みえ)」を切ると、客席から「よっ!」といった掛け声とともに、おひねりが舞台へと投げ込まれました。

舞台と客席が一体となる、温かく賑やかなひととき。伝統芸能が、今の若者たちの手によって、確かに受け継がれていくことを強く感じる時間となりました。
今回の公演にご尽力いただいた下條村や下條歌舞伎保存会の皆様、出演者の皆さん、そしてご来場くださった地域・保護者・同窓生の皆様方に、心より感謝申し上げます。

このあとの午後、生徒・教職員・同窓会の皆様との懇談会が行われました。
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1限、9時からの授業公開。保護者の皆様、地域の方々、同窓生の皆様にご来校いただき、生徒たちの日常の学びの様子をご覧いただきました。落ち着いた雰囲気の中、生徒たちはそれぞれの教室で真剣に授業に取り組んでいました。

和装姿で授業を受けている生徒が何名かおりましたが、この後の郷土芸能鑑賞会に出演する郷土芸能同好会のメンバーです。準備時間の都合上、出演衣装のまま授業に臨ませていただきました。ご理解いただければ幸いです。

授業公開後、体育館にて郷土芸能鑑賞会を開催しました。最初に登場したのは、2年生音楽選択者による「泰阜太鼓」の演奏です。力強い太鼓の音が体育館に響き渡り、観客の皆様を魅了しました。生徒たちが着用していたカラフルなTシャツは、夏の文化祭「阿南祭」で全校生徒が揃えたもので、各自が選んだ色が舞台に彩りを添えていました。

続いて、郷土芸能同好会による「新野の盆踊り」と「新野の雪まつり」の披露が行われました。
「新野の盆踊り」は、三味線や太鼓などの楽器を使わず、音頭取りの歌声と踊り手の「返し」の声だけで進行する、静かで厳かな踊りです。生徒たちはその独特なリズムと所作を丁寧に表現し、地域の伝統を真摯に受け継いでいることが伝わってきました。

「新野の雪まつり」では、笛と太鼓の音に合わせて白装束のささら神が舞を、また、祭りの最高神「幸法」の神聖な舞を披露。五穀豊穣や無病息災を祈るこの祭礼の精神を大切にしながら、生徒たちは一つひとつの動きに心を込めて演じてくれました。体育館全体が静寂に包まれ、観客の皆様も深い感動を覚えたことと思います。



このあと、下條歌舞伎保存会による「下條歌舞伎」の上演、そして、午後は生徒・教職員・同窓会の皆様との懇談会が続きます。次回のブログでは、その様子を写真とともにご紹介いたします。
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今週の初めには初霜が降り、朝の空気がぐっと冷たくなってきました。木々の葉も少しずつ色づき始めています。季節の移ろいを感じながら、生徒たちは「キャリアチャレンジプログラム(就業体験)」に取り組んでいます。
本校では、地域の事業所の皆様のご協力のもと、1年生9名、2年生18名、計27名の希望者が参加しています。今年度は、飯伊森林組合、興亜エレクトロニクス、豊本ホーエー、ナピカショッピングランド、阿南部品、株式会社蔵、阿南消防署、星の森オートキャンプ場、阿南警察署、信菱電気の皆様に受け入れていただきました。
本日午前中、ナピカショッピングランド、阿南消防署、株式会社豊本ホーエー、阿南警察署の4か所を訪問しました。
ナピカさんでは、商品の賞味期限チェックや飲料水の棚出し、レジ業務などに取り組む生徒の姿がありました。従業員の方から丁寧な説明を受けながら、一生懸命に作業する姿が印象的でした。慣れない環境の中でも、前向きに取り組む姿勢が伝わってきました。


ホームセンターのホーエーさんでは、商品の棚出しや包装作業に取り組む生徒の姿がありました。店舗の裏方の仕事に触れながら、作業の手順を確認し、黙々と取り組む姿に集中力と責任感が感じられました。

消防署では、防火服に身を包み、放水体験に挑戦する生徒たちの姿がありました。水圧の強さに驚きながらも、真剣な表情でホースを握る姿に、現場の緊張感と使命感がにじんでいました。消防士の方の説明にも熱心に耳を傾け、命を守る仕事の重みを肌で感じているようでした。

警察署では、警察官の方から業務の説明を受け、スクリーンに映し出された資料を見ながら、捜査の流れについて学ぶ生徒の姿がありました。(警察署という)緊張感の中で、地域の安全を守る仕事の責任の重さを実感する時間となりました。(なお、内容の性質上、写真には写っていませんが、生徒たちは真剣な表情で話を聞いていました。)

売木村の星の村オートキャンプ場に行った生徒からは、こんな感想をもらいました。
「普段できない体験ができました。森の中(の遊具や遊歩道)を点検したり、コテージの掃除をしたりして、自然の中で働く楽しさを感じることができました。」「コテージの掃除をして、きれいになって次に使う人が気持ちよく過ごせたらいいな、と思いました。」
どの職場でも、生徒たちは緊張しながらも意欲的に取り組み、職員の方々の温かなご指導に励まされながら、社会の一員としての自覚を育んでいました。
地域の皆様のご協力に心より感謝申し上げます。この体験を通して、自分の将来を考えるきっかけを得てくれることを願っています。
最後に、今日の体験を振り返って、こんな問いを自分に投げかけてみてください。
・「働くこと」について、これまでと違う見方が生まれましたか?
・ 今の自分に足りないと感じた力は何でしたか?
自分の気づきや思いを、ぜひ誰かと話してみてください。そこから、次の一歩が見えてくるか思います。
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今朝の飯田市は気温4℃。初霜が観測され、南信州にも本格的な秋の訪れを感じる一日となりました。そんな季節の空気を感じながら、今年度の職員研修として泰阜村と下條村を訪れました。
最初に向かったのは泰阜村の「学校美術館」。泰阜小学校の校舎内にあるこの美術館は、昭和29年に開館し、地域の方々や教職員の寄付によって何百点もの美術品が収蔵されています。静かな山あいの小学校に、絵画や彫刻が並ぶ空間があることに驚きつつ、地域の文化への思いの深さを感じました。


続いて飯田市の天竜峡「そらさんぽ」へ。天竜川を見下ろす空中回廊を歩きながら、少し色づき始めた木々に秋の気配を感じました。快晴の空と澄んだ空気の中、遠くの山並みまで見渡せる景色は、ただ歩くだけでも心が今日の秋空のように晴れ渡りました。

午前の最後は、下條村のカネシゲ農園を訪問。南信州の気候を活かした果樹栽培(カキ・ナシ・リンゴなど)と、それらを原料にしたジュースやワイン、シードル、クラフトビールの製造を見学しました。農業法人「道」の代表・櫻井隼人さんからは、地域の自然を活かした取り組みや、農業の新しい可能性についてお話を伺いました。果樹園の広がりと発酵の香りに包まれながら、地域の営みの豊かさを実感しました。

研修の締めくくりは、道の駅「そばの城」での昼食。地元産のそばを使ったすいとん鍋やそばなどをいただき、南信州の味覚にも触れることができました。食を通じて季節と土地を味わう時間は、心に残るひとときになりました。
地域を訪ねることで、日常とは少し違う風景や人の営みに触れることができます。そんな体験が、私たちの視野を広げ、日々の教育活動に刺激をもたらしてくれると思います。

地域の持つ魅力を、肌で感じる研修となりました。
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🔗 研修先リンク集
• 学校美術館(泰阜村)https://yasuokasc.wixsite.com/bijyutukan
• そらさんぽ天竜峡(飯田市)https://www.cbr.mlit.go.jp/iikoku/tenryu/
• カネシゲ農園(下條村)https://www.kaneshige.jp
• 道の駅 そばの城(下條村)https://shimojo-kanko.jp/taberu/sobanoshiro
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先日(10月25日)、本校体育館にて、下條歌舞伎保存会の皆様による舞台設営が行われました。赤白の幕、松の木の飾り、障子の背景などが次々と組み上げられ、いつもの体育館ステージがまるで江戸時代の芝居小屋のような空間に変わりました。


いよいよ11月1日(土)11時より、郷土芸能鑑賞会にて『絵本太功記 十段目 尼ヶ崎の段』が上演されます。(10:10より本校郷土芸能同好会の新野の盆踊りと雪まつり、そして、音楽選択者による泰阜太鼓が披露されます。)
この演目は、明智光秀(作中では武智十兵衛光秀)とその家族の悲劇を描いた重厚な物語で、親子の葛藤、忠義と人情が交錯する名場面です。この段は、歌舞伎の中でも特に演じられる機会が多いそうで、地方の地芝居でも人気の高い演目だそうです。
今回の公演には、下條村出身の若者たちが多数出演します。武智十次郎役と加藤虎ノ介正清役には本校生徒が、旅僧(実は真柴筑前守久吉)役には阿智高校の生徒が出演。また、下條小学校の児童も舞台に立ちます。主役の武智十兵衛光秀役は、阿南高校OBであり保存会長の福澤さん。世代を超えて地域の文化を受け継ぐ姿に、深く感動します。
見どころは三つ、人間の情と武士の覚悟が交錯する、見応えある場面です。
・前半、十次郎と初菊が悲しみを堪えながら祝言を交わし、戦へと旅立つ場面
・中盤、光秀が誤って母・皐月を刺してしまう衝撃の場面と、瀕死の十次郎が戦況を語る場面
・終盤、光秀、久吉、加藤清正が登場する勇壮な場面

観覧は無料です。駐車場は阿南高校校庭をご利用いただけます。申し込みは以下のフォームからお願いいたします。
阿南高校が地域と紡ぐ伝統の舞台をぜひご鑑賞ください。
11月1日、あなたの心に残る一場面が、ここで生まれるかもしれませんね。
++ 追加情報 ++
信濃毎日新聞(2025年10月23日付)に掲載されました。 リンクはこちら→
「下條歌舞伎」阿南高校で初上演へ 主な配役の半数を高校生と小学生が担当
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本日午後、本校の吹奏楽部とダンス同好会が、地元阿南で開催された二つのイベントに出演しました。ひとつは大下条での「JAまつり」、もうひとつはJA富草での「秋空音ステージ」。吹奏楽部は大下条のステージに登場した後、楽器を積み込み富草へ移動し、再び演奏を披露するという“ハシゴ出演”となりました。

午後から雨の予報が出ていたこの日。空を気にしながらの準備となりましたが、幸いにも天気は持ちこたえ、予定通り両会場での演奏が実現しました。

吹奏楽部の編成は、ホルンを担当する3年生男子生徒一人。ドラムは昨年度まで吹奏楽部で活動していた卒業生の女子先輩が特別参加し、キーボードは顧問の先生が担当。三者三様の立場ながら、息の合った演奏は、穏やかな調和に満ちており、聴く人の心を和ませる音楽が広がりました。

ステージ脇には「バショウ(芭蕉)」の植物が飾られていますが、これは阿南高校の庭にあったものを、フラダンスを披露する一般参加のグループに似合うようにと、JA阿南の原澤支所長さんから依頼を受け、ささやかながら協力(提供)しました。
富草のステージには、ダンス同好会も出演していました。(自分が)到着時にはちょうど演技が終わってしまっていたものの、会場で生徒たちに会うことができました。お腹が空いていたのか、焼きそばを頬張る姿がとても嬉しそうで、ステージを終えた達成感と地域の温もりを味わっているようでした。

生徒たちにとって地域イベントへの参加は、教室を越えた、地域や人とつながる実践の場です。自分たちの表現が誰かの喜びにつながることを実感することで、自分らしさへの誇りと地域への愛着が育まれていくと思います。

これからも地域とのつながりを大切にしながら、生徒たちの可能性を広げる機会を積極的に創出していきたいですね。
最近「達成感」を感じたのは、どんな瞬間でしたか?
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1年生は進路行事として大学・企業見学、2年生は研修旅行に出かけています。そんな本日(10月23日)爽やかな秋晴れの空の下、3年生は阿南町内で地域の方々とともに清掃活動とスポーツ交流を行いました。地元に根ざした活動を通じて、地域とのつながりを深める一日となりました。
・朝の昇降口前で町内清掃出発前の打ち合わせ

朝学校に集合後、3班(新野エリア・社協エリア・学校エリア)に分かれて町内のゴミ拾いを実施。タイヤや壊れた炊飯器など、思いがけないゴミも見つかり、生徒たちは驚きながらも真剣に取り組みました。
町内清掃(ゴミ拾い)後、阿南町町民体育館に移動し、スポーツ交流を実施。定番のマレットゴルフに加え、ボッチャ(カーリングに似た、目標球に向かってボールを投げる室内スポーツ)、モルック(ボウリングのように、木の棒を投げてピンを倒し、得点を競う北欧のゲーム)にも挑戦。初めての競技に戸惑いながらも、地域の方々と笑顔で楽しむ姿が印象的でした。
・マレットゴルフ

・ボッチャ

・モルック

活動の締めくくりは、地域の皆様と一緒にパチリ。笑顔があふれる集合写真に、今日の思い出がぎゅっと詰まっています。

今日の活動を通して、地域の方々とふれあいながら、自分たちの住む町を見つめ直す機会になったのではないでしょうか。
みなさん、今日の体験からどんなことを感じましたか?
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今朝も川路駅に来ています。1年生が名城大学天白キャンパスとトヨタ会館への進路見学に出発しました。

進学や就職を現実的な課題として捉え、将来の可能性を広げるきっかけとなることを願って、毎年この時期(2年生の研修旅行中)に実施している行事です。

昨日の雨も上がり、秋の澄んだ空の下、制服姿の生徒たちがバスに乗り込む姿に、今日の学びへの期待が感じられました。名城大学では学びの場の空気に触れ、トヨタ会館では企業と社会とのつながりを実感することで、進路への期待や視野がきっと広がることでしょう。また、社会の一員としての立ち振る舞いや身だしなみ、マナー、団体行動の大切さも学ぶ良い機会でもあります。
生徒一人ひとりが、未来をデザインする力に繋がる、実り多き一日となることを心から期待しています。
君たちの中で、今日の進路見学を通して芽生える「未来へのヒント」は何かな?
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本日、阿南高校では1年生を対象に進路講話を実施しました。

講師は平成19年度卒業生の吉岡光多朗さん。現在30歳半ば、社会福祉法人ひだまりの郷あなん 放課後等デイサービスひなたぼっこで児童発達支援管理責任者として活躍されています。
高校卒業後は大学でスポーツ健康科学を学び、野球部にも所属。卒業後は地元に戻り、福祉の現場で子どもたちの支援に尽力されています。
高校時代は3年間クラスルーム長(学級長)を務め、野球部ではキャプテンとしてチームを牽引。私が阿南高校に赴任していた頃の在校生でもあり、明朗でとても責任感の強い生徒だったことをよく覚えています。

講話では、高校時代に力を入れていたこと(野球だったそうです。)、進路を決めたタイミング、そして日々の過ごし方について、率直に語ってくださいました。等身大の先輩からの話に、生徒たちは真剣な表情で耳を傾け、講話は終始温かな雰囲気に包まれていました。
印象的だったのは、講話の最後に語られたメッセージです。
自分を大事にしてほしい。
悲しい時、嬉しい時、なぜそう感じるかを考える。自分に向き合う時間が大切です。
高校生だからこそ、いろんな体験・挑戦・失敗をしてほしい。
失敗の中に“コツ”がある。うまくいかないことがわかったら、それは前進。ポジティブに捉えてください。
とにかく行動すること。まず何かをやってみる。
自分が動かなければ何も始まりません。社会人に必要なのは“すぐ動ける人”です。

吉岡さんの言葉には、現場で子どもたちと向き合う日々の実感と、高校生への深い願いが込められていました。
あなたが今、挑戦してみたいことは何ですか?
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今朝は北風も強く冷え込みました(12℃)。

早朝6時前、JR飯田線の川路駅。 まだ静けさが残る中、各地からのバスに乗車した生徒たちが一旦ここに集結し、(名古屋までの)バスに乗り込みました。生徒たちの顔は「これから始まる旅」への期待と興奮に満ち溢れ、朝早いにもかかわらず元気いっぱいでした。

目指す先はは、広島、神戸、そして大阪を巡る2泊3日の「学び」と「思い出」の旅です。前日の「結団式」で、この旅の意義を再確認しました。
【広島】では、平和記念公園・原爆ドームを訪れ、「平和への強い決意」と「命の尊さ」を学びます。被爆者の方の貴重な講話を直接聴く経験は、生徒たちの心に深く刻まれるでしょう。
【神戸】では、「人と防災未来センター」を訪れ、「人を助けるのは人である」といった震災の教訓に向き合います。
最終日の【大阪】ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、最高の仲間とかけがえのない思い出を作ってくれることでしょう。
結団式で伝えたメッセージ、「過去から学び、現在を楽しみ、そこから未来を創っていってほしい。」この旅を通して多くの「気づき」を得て、一回り大きく成長して帰ってきてくれることを心から願っています。

実りある旅を、そして、元気な報告を待っています!
●詳細については学校からのしおりをご覧ください。
10/21(火)
6:00川路駅出発==〈三遠南信・中央道〉==名古屋駅==のぞみ==広島駅==広島平和祈念公園(資料館・昼食・慰霊碑・原爆ドーム・被曝体験講話)==ホテル(泊)
10/22(水)
ホテル==広島駅==のぞみ==新神戸駅==人と防災未来センター==昼食==メモリアルパーク・神戸海洋博物館 他・ハーバーランドumie散策==ホテル(泊)
10/23(木)
ホテル==USJ==〈中央道等〉==川路駅到着19:50(予定)
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今朝は大きな荷物を抱えた生徒たちが元気に登校。事前に荷物を学校から送る準備も整い、旅の始まりを感じさせる一日となりました。

放課後、2年生の研修旅行(修学旅行)に向けた「結団式」を行いました。旅の目的や係の役割、注意点など、出発前の最終確認を行いました。

生徒たちは話に耳を傾けながらも、明日から始まる旅への期待に笑顔でした。
明日からの研修旅行は、広島・神戸・大阪を巡る2泊3日の学びの旅です。
【広島】
平和記念公園や原爆ドームを訪れ、「二度と戦争を繰り返さない」という決意を胸に、命の尊さを学びます。
【神戸】
人と防災未来センターなどを巡り、「震災はいつか必ずやってくる。その時、人を助けるのは人である」という教訓に向き合います。
【大阪】最終日
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンで班別行動。仲間と最高の思い出をつくる一日です。
結団式で生徒の皆さんへ伝えた言葉があります。「悲惨な過去だけではなく、私たちに託された命のバトンを繋いでほしい。過去から学び、現在を楽しみ、そこから未来を創っていってほしい。」と。

明日の早朝6時、川路駅から出発します。生徒たちが安全に、多くのことを吸収し、一回り二回りも大きく成長して帰ってくることを心から願っています。
この旅の中で、君たちはどんな「気づき」を持ち帰ってくれるのでしょうか・・・
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今週末の10月18日(土)、東御市文化会館サンテラスホールにて「第32回長野県高等学校総合文化祭 総合フェスティバル」が開催されます。
県内33校、約220名の生徒が参加し、吹奏楽や合唱、軽音楽、ギター・マンドリン、ダンスなどのステージ発表に加え、書道・美術工芸・写真の展示や文芸部誌の紹介など、文化系クラブの活動成果が一堂に会します。入場は無料で、どなたでもご覧いただけます。

本校からは郷土芸能同好会が出演し、地元阿南町に伝わる「新野の雪祭り」と「新野の盆踊」を披露します。いずれも国の重要無形民俗文化財に指定されている伝統行事であり、地域の誇りを背負っての舞台です。部長の山上慎太さんを中心に、生徒たちは放課後の体育館で太鼓や舞の練習に励み、昼休みには笛の音を一人で磨く姿も見られました。その真剣な表情からは、伝統を受け継ぎ未来へとつなげようとする強い思いが伝わってきます。

10月12日付の信濃毎日新聞でも「和太鼓や祭りの舞、高校生が表現」と紹介されました。
記事では、阿南高校郷土芸能同好会が「新野の雪祭り」の一幕を再現することや、生徒の意気込みが取り上げられてました。信濃毎日新聞Web記事
昨年の全国高校総合文化祭(岐阜大会)での経験を、今度は県民の皆さんに「南信州の文化」を届けます。若者たちの真摯な表現と地域文化の力強さを、是非ご覧ください。
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令和3年5月22日にリニューアルした阿南高校のホームページが、昨日までの累計閲覧数で50万件を超えました。
この間、約1600日。単純に割ってみると、1日あたりの平均閲覧数は約312件─つまり「300と少し」です。 日々の教育活動や学校の様子をお届けする場として、これほど多くの方にご覧いただいていること、本当にありがたく、嬉しく思っています。 閲覧してくださっているのは、生徒・保護者の皆さんはもちろん、地域の方々、同窓生、中学生やその保護者の方々など、阿南高校に関心を寄せてくださる幅広い皆さまです。最近では、1日あたりの閲覧数が1,000件を超える日もあり、阿南高校の今を感じていただける場として、ホームページがしっかりと役割を果たしていると実感しています。
令和5年4月に前校長の浅井先生からバトンを受け取り、校長として2年半が経ちました。 生徒数は令和5年度の155名から、令和6年度は133名、令和7年度は122名と少しずつ減ってきていますが、全職員一丸となって、生徒一人ひとりの学びと成長を大切にしながら、地域とともに歩む学校づくりを進めています。
これからも、阿南高校の教育活動や生徒たちの姿を、また、時折阿南周辺の魅力的な植物などを、ホームページを通じて丁寧にお伝えしていきます。 引き続き、温かいご支援とご注目をいただけましたら幸いです。

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昨日(10月9日(木))放課後、阿南高校前道路脇の花壇にて、パンジー植え付けに向けた整備作業を行いました。生徒会を中心に有志の生徒たちが集まり、草取りや石拾いなどを丁寧に進めてくれました。
(校長の私は、午後出張で不在であったため、ご覧の通り、整備後の写真です。)

今回も、御供地区「結の会」の皆様にご協力いただき、南島貞夫さんを中心に作業を進めていただきました。地域の方々との温かな交流の場となり、生徒たちにとっても貴重な時間となったと思います。
来週はいよいよ花植え本番です。冬から春にかけて地域の花壇を彩るこの活動は、地域と学校を結ぶ大切な時間です。生徒の皆さん、チラシでも案内(教室に掲示)していますので、ぜひ参加しましょう。
(チラシの写真は、6月のマリーゴールドを植えた時の様子です。)
地域の方々と一緒に美しい花壇を整え、そこに咲く花々が地域を明るく彩ることに、嬉しさや楽しさを感じられる心が育ってくれることを願っています。
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本日午後、阿南高校では平和・人権学習の一環として、映画『はい、泳げません』を鑑賞しました。
この作品は、水への恐怖を抱える主人公・小鳥遊雄司が、ある女性との出会いをきっかけに、過去の記憶と向き合いながら少しずつ心を開いていく物語です。
主人公の「泳げない」という困難は、単なる身体的な問題ではなく、心の奥にある痛みや記憶と深く結びついていました。その主人公が自らの意思で水泳に挑む姿には、自分自身と向き合いながら、一歩を踏み出そうとする人の姿が重なります。誰かに強いられるのではなく、自分で選び取ることの大切さを、教えてくれるようでした。
また、彼の恐怖の背景には、他者には見えにくい「心の痛み」がありました。その痛みに寄り添い、理解しようとする周囲の人々の姿勢から、人と人との関係において、「気づき」や「支え合い」がどれほど大切かを感じさせられました。
生徒たちがこの映画を通して、「自分を知ること」「他者を理解すること」「違いを認め合うこと」の大切さに気づき、互いに寄り添い、支え合えるような関係を築いていってくれることを願っています。