本日４限、１年Ａ組にて、理科の新井教諭による研究授業が行われました。今年度４月に本校へ初任者として赴任された新井先生にとって、初めての研究授業。初任者研修の一環として、校内外の先生方が見守る中での授業でした。

　単元は「物質量」^※1。標準状態における気体１molの体積が22.4Lであることを、図や数値を用いて丁寧に説明しながら、生徒たちは物質量と気体の体積の関係を理解していきました。さらに、気体の密度に着目し、「空気より軽い気体」「重い気体」についても考察を深めました。

　授業の後半では、演示実験が行われました。2.24L（0.1mol）の酸素を容器に詰め、実際に質量を測定。理論値（3.2g）と実験値（3.3g）を比較することで、理論と実測の違いを実感する場面もありました。また、同じく2.24Lのヘリウムを用いた実験では、空気より軽いかどうかを視覚的に確かめる工夫もあり、生徒たちは興味深く見入っていました。

　新井先生の落ち着いた語り口と、丁寧な板書・資料提示により、生徒たちは安心して学びに向かい、活発に発言する姿も見られました。

　授業終了後は、別室にて授業の振り返りと総括が行われました。参観された先生方や指導教諭、そして、長野県総合教育センターよりお越しいただいた企画調査部専門主事の山本淳一先生にもご参加いただき、温かくも的確なご助言をいただきました。山本先生からは、ロイロノート^※2で配布した授業用プリント（書き込み型の資料）が「とても丁寧で分かりやすい」との評価をいただきました。参観された先生方からも、授業準備や生徒との関わり方について具体的なアドバイスがあり、今後の授業改善に向けたヒントが多く共有されました。

　研究授業を通じて得られた気づきや学びを、今後の授業改善に活かしながら、学校全体で教育の質を高めていきます。先生方の協働と生徒の真剣な学びが重なり合うことで、阿南高校の教育はさらに豊かになっていくことでしょう。