12月11日から19日まで「読書週間」を行っています。

　いつもの朝学習の時間を「朝読書」として、全校で静かに本を読む時間です。教室にはページをめくる音だけが響き、生徒たちはそれぞれの本に集中しながら、一日の始まりを落ち着いた気持ちで迎えています。

　ほんの数分でも本を開く習慣は、心を整え、授業への集中力を高める効果があるといわれています。

　図書館では、今年のベストセラーを紹介するコーナーや、つい先日日本で開催されたデフリンピックに関連して「音のない世界」に触れられる本を集めた展示も行われています。生徒たちが社会の動きや多様な価値観に触れるきっかけとなり、読書の楽しみがさらに広がっています。

　また、図書委員会の皆さんが工夫を凝らして作ったポスターが廊下や図書館前に掲示され、読書週間の雰囲気を一層盛り上げています。18日には恒例のクリスマス会も予定されており、図書館を舞台に生徒たちが企画した温かな交流の場となることでしょう。

　さらに、図書館では、上記の通り本棚の耐震工事も行いました。地震の際に棚が倒れることのないよう、上下をしっかり固定する補強を施し、安全な読書環境を整えました。安心して本と向き合える空間づくりも、学校の大切な役割です。

　本を開く静かな時間が、生徒たちの心を育み、未来へとつながる力になることを願っています。