「泳げないもの」と向き合う勇気 〜映画『はい、泳げません』〜
2025年10月9日 20時20分本日午後、阿南高校では平和・人権学習の一環として、映画『はい、泳げません』を鑑賞しました。
この作品は、水への恐怖を抱える主人公・小鳥遊雄司が、ある女性との出会いをきっかけに、過去の記憶と向き合いながら少しずつ心を開いていく物語です。
主人公の「泳げない」という困難は、単なる身体的な問題ではなく、心の奥にある痛みや記憶と深く結びついていました。その主人公が自らの意思で水泳に挑む姿には、自分自身と向き合いながら、一歩を踏み出そうとする人の姿が重なります。誰かに強いられるのではなく、自分で選び取ることの大切さを、教えてくれるようでした。
また、彼の恐怖の背景には、他者には見えにくい「心の痛み」がありました。その痛みに寄り添い、理解しようとする周囲の人々の姿勢から、人と人との関係において、「気づき」や「支え合い」がどれほど大切かを感じさせられました。
生徒たちがこの映画を通して、「自分を知ること」「他者を理解すること」「違いを認め合うこと」の大切さに気づき、互いに寄り添い、支え合えるような関係を築いていってくれることを願っています。