阿南高校 R7校長ブログ

ドラマ教育ワークショップ ー異文化理解と自己表現ー

2025年7月14日 16時09分
校長ブログR7

 本日、3年生の選択授業「一般英語」で行われた異文化理解講座第5講で、金原渚さんを講師にお招きし、ドラマ教育の手法を用いた特別授業(ワークショップ)が行われました。

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 金原さんは、阿南町新野に伝わる伝統芸能「新野の盆踊り」の音頭取りとして活動される傍ら、首都圏のIT企業に勤めながら地元・新野で地域と都市をつなぐ新しいライフスタイルを実践されています。また、2021年には長野県を縦断する演劇作品『新野物語』に出演されるなど、多岐にわたる表現活動にも積極的に取り組んでこられました。ちなみに、金原さんは、阿南町観光大使を務める女優・歌手で、舞台を中心に活躍され栗生みなさんと同級生でいらっしゃるそうです。
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 今回の授業は、ドラマ(演劇)の手法を通じてコミュニケーションや自己表現の基礎を学ぶ、大変貴重な機会となりました。ワークショップは、生徒たちが異文化への理解を深めるための工夫が凝らされていました。

【異文化への第一歩】 〜イメージの共有〜

 ワークショップでは、ファシリテーターの金原さんから「〇〇国について思い浮かぶイメージは?」という質問が出されました。

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 生徒たちは15秒ほど声を出さずに考えながら教室内を歩き回り、金原さんの合図とともに、それぞれの思い浮かんだイメージを大きな声で発声。例えば、「ブラジル」でイメージすることとはでは、「コーヒー」「サンバ」「サッカー」といった言葉があがりました。その声を頼りに、同じイメージの生徒同士でグループを見つけ、着席するというものです。

【背中の国名を当てよう!】 YES/NOゲーム

 次に生徒たちは、「背中の国名あてゲーム」に挑戦しました。生徒一人ひとりの背中には、本人には見えないように国名が書かれたシールが貼られます。生徒たちは、友だちとの質問(とその回答)を通じて、自分の背中に貼られた国名を当てていく活動です。ただし、自分から相手にできる質問は、「YES」か「NO」で答えられる内容に限られます。

 例えば「その国はアジアにありますか?」とか、「英語は話されていますか?」といった感じに質問を工夫しながら、相手の表情や返答の仕方からヒントを得て、自分なりに推理を進めていきます。

 これらのワークショップを通して、生徒たちは「相手に伝わるように話すこと」「言葉以外の情報にも気づくこと」など、ふだんと違った学びを体感しました。他者との関わりの中で、表現する楽しさ・難しさを学ぶことができたでしょう。今後の学習や人間関係において、新たな視点となり、大きな広がりのきっかけとなることを期待しています。 

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