9月8日の皆既月食 ー時間・方角・観察ポイントー
2025年9月5日 16時15分(台風15号の影響で、JR飯田線は昨日の夜の段階で「新城~駒ヶ根間」が始発から運転を見合わせるとの発表がありました。生徒やご家庭には昨晩メール連絡をし、今日は休校となりました。伊那谷の多くの学校でも同様に休校となったようです。)
ところで、9月8日(月)の未明から明け方にかけて、とても神秘的な天体ショーが私たちを待っています。それは「皆既月食」です。
空気が澄んで月が綺麗に見える9月。夜空に浮かぶ満月が、かじられていくかのように少しずつ欠けていき、やがて全体が暗く、そして不思議な「赤銅色」に染まる(ブラッドムーン)、とても貴重な瞬間です。
日本で皆既月食が見られるのは、2022年11月以来、実に3年ぶりだそうです。月曜日(8日)からの学校(授業)のことを考えると少しためらってしまうかもしれませんが、可能であれば、夜空を見上げてみましょう!
『月食のしくみ』
月食は、地球が太陽と月の間に入り、地球の影が月にかかることで起こります。
太陽の光を浴びて明るく輝いている月が、地球の影の中に入ってしまうため、月に光が届かなくなり、暗く色が変わって見えるのです。
注)この図は、生成AI (Chat GPT)と協力して作成
『皆既月食を楽しむための時間と方角』
皆既月食のハイライトは、月が地球の影にすっぽりと隠れる「皆既食」の時間です。この時、月は太陽の光が当たらず、ほんのりと赤く見えます。
国立天文台によると、皆既食の詳しい時間は以下の通りです。
* 皆既食の始まり: 9月8日 (月)午前2時30分
* 食の最大: 9月8日(月) 午前3時12分
* 皆既食の終わり: 9月8日(月) 午前3時53分
特に午前2時30分から3時53分までが、最も赤く美しい「ブラッドムーン」を見られるチャンスだそうです。この間、月は南西から西の空低く(20度ぐらい)に見えるようなので、できるだけ西の空が開けた場所で空を見てください。
『なぜ月は赤くなる?』
皆既月食の際、月が「赤銅色」に見えるのは、地球の「大気」が関係しています。
地球の大気が、太陽の光の中から赤い光だけ(地球を避けるように曲がって)月に届けているからです。赤い月は、地球全体が月に映し出す、幻想的な影絵のようなものなのです。
『見られなかったら?』
残念ながら、天気が悪かったり、深夜起きられずに見逃してしまった場合、次のチャンス(日本で皆既月食が観測できるの)は、2026年3月3日の未明から明け方にかけてだそうです。
もしブラッドムーンを見ることができたら、きっと皆さんの心に美しい思い出が残ると思います!
【参照WEBサイト】
・国立天文台(NAOJ) https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2025/09-topics01.html
・アストロアーツ https://www.astroarts.co.jp/special/20250908lunar_eclipse/index-j.shtml