悲恋の物語「テイカカズラ(定家葛)」
2024年5月22日 09時00分花びらは5枚で、スクリューや風車のような特徴的な形をした、 2〜3cmぐらいの白く可愛らしい花が咲いています。まわりの木々に絡まるつる植物の「テイカカズラ」です。
『テイカカズラ』(定家葛)の花の名称は、「新古今和歌集」や「小倉百人一首」の撰者で有名な藤原定家の恋のエピソード(伝説)に因んで付けられたそうです。定家は鎌倉時代初期の歌人で、法皇の娘(式子内親王)に身分違いの恋をします。その恋は叶うことはなく、彼女を思うあまり、この世を去った定家がカズラに生まれ変わって彼女の墓に絡みついたといわれています。
花は香りも甘く、華やかな香りも楽しめます。ただ、毒性もあるそうなので、テイカズラに触ったら手を洗ってください。