白蝶のような「ヤブデマリ(藪手毬)」
2024年5月13日 12時15分阿南町の富草、R151号線沿いの沢にちょっと入った林内で、アジサイに似た白い花が咲いてました。藪に生えていて、手鞠のような花を咲かせることから「ヤブデマリ(藪手毬)」と呼ばれています。
確かにうっそうとした藪の中で見つけましたが、花はちょっと手鞠のようには見えませんね。ただ、この季節、庭木でよく見かける白く大きな鞠状の花の「オオデマリ(オオデマリ)」はこのヤブデマリの変種だそうです。そう言われれば、葉の形もかなり似ているし、テマリの名も納得ですね。
花びら(花弁)のように見える部分は、実はガク片で、装飾花と呼ばれています。実際の花の部分は真ん中の小さな小さな星形の粒のような花が本当の“花”になります。以前(R5年の校長ブログ)紹介した「タマアジサイ」や「ノリウツギ」と同じタイプの花です。これらは同じ仲間のアジサイか科アジサイ属ですが、今回のヤブデマリは“ガマズミ科ガマズミ属”で、花の形状は似てますが全く異なる仲間です。しかも樹高も意外と高く、大きいものは5〜6mぐらいにもなるそうです。
花(花弁)に見える白い部分をよく見ると、5つに裂けて水平開いてますが、何故か一つだけ極端に小さいです。そういえば、ちょっと前に紹介したオオツクバネウツギも一つだけ小さかったですね。何か意味があるのかなぁ・・・?