校長ブログR7
本日放課後、南信総体に出場する選手の壮行会が行われました。ステージに勢揃いした選手たちの堂々とした姿に、会場全体から大きな拍手が送られました。

阿南高校の、そして、各部の代表として出場する選手たちは、日々仲間と励まし合い、互いを信じ、共に汗を流し、練習に取り組み技術を磨いてきました。壮行会では、生徒会からの力強い激励の言葉や、在校生からの熱いエールが送られました。

左から、男子バスケ、卓球、弓道、陸上、空手部の選手たち

南信総体という舞台で、皆さんが培ってきた力、仲間との絆を存分に発揮してくれることを願っています。阿南高校の代表として、自信と誇りを持って、それぞれの競技を楽しんでください。
皆さんの健闘を心より応援しています!頑張れ、阿南高校!
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ゴールデンウィークも終わり、阿南町では少しずつ夏の気配を感じるようになってきました。そんな5月8日、阿南高校の近くで、鮮やかな紅色の花を咲かせる樹木が目に留まりました。

ウツギの仲間のようですが、普段見かける白い花とは違い、しっかりとした紅色がとても印象的です。

花の色や形、葉の様子を図鑑やネットで調べてみると、どうやらタニウツギ(谷空木)かヤブウツギ(薮空木)のどちらかのようです。タニウツギは花色がやや淡く、日本海側に多く自生しているのが特徴。一方、ヤブウツギは花色が濃く、山梨県以西の太平洋側に多いとのこと。今回見つけた花は、鮮やかな紅色ですので、ヤブウツギの可能性が高そうです。ただ、葉にはうっすらと毛が見られ、もしかしたらタニウツギかもしれません。どちらであれ、ラッパ状の花が枝先に集まって咲き、一つ一つは可愛らしい姿ですが、ひときわ鮮やかで存在感があり、力強い美しさを感じます。

ウツギ(の仲間)といえば、白い花を咲かせるイメージが強く、今まであまり意識していなかったため、今回のヤブウツギ(?)の美しさに新鮮な驚きを感じました。
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新緑がまぶしい5月、鯉のぼりが優雅に空を泳ぐ季節となりました。

阿南高校では今日から連休を挟んで9日まで、「読書週間」が始まりました。今年の「こどもの読書週間」(第67回)の標語は「あいことばは ヒ・ラ・ケ・ホ・ン!」。全国的にも5月1日から14日までが「こどもの読書週間」とされています。

本校では、読書週間中の朝、授業前の10分間を「朝読書」の時間として全校生徒が静かに本と向き合っています。今朝も教室には本をめくる音だけが響き、生徒たちは思い思いの本に没頭していました。

どの生徒も集中し、落ち着いた雰囲気の中で読書を楽しんでいる姿がとても印象的でした。
また、今年も恒例の先生方からの「おすすめ本」紹介コーナーが図書館に設けられました。生徒たちは先生の紹介文を参考に、新たな本との出会いを楽しんでいるようです。普段は手に取らないジャンルにもチャレンジするきっかけとなればと願っています。

動画やネット記事もいいですが、ペーパーの本を通して自分の知識や世界を広げ、想像力や表現力を育んでほしいと願っています。
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イカリソウを見かけた山間で、もう一つ目を引く植物に出会いました。濃緑の葉の上に、小花がまとまって咲く花「ミヤマシキミ(深山樒)」です。

ミヤマシキミという名は、その葉の形が「シキミ(樒)」に似ていることから名付けられたと言います。そのシキミ、自分は知らない花で、あまりピンときませんでした。独特な香りを持ち、仏事にも使われる植物だそうです。しかし、似ているのは葉だけで、シキミはモクレン科に属し、ミカン科のミヤマシキミとは全く異なるそうです。

ミヤマシキミは、山地の林床に自生する常緑低木樹です。一年を通して美しい光沢のある濃緑の葉を保ち、秋から冬にかけて枝先に現れる赤い蕾をつけるようです。赤い蕾は春の開花まで半年近くもその姿を楽しむことができるそうです。春、蕾はご覧のように白い小花の集合体をつくり、ほのかに香りを漂わせます。
秋になると赤い実をつけるようですが、この果実には毒性があり、注意が必要とのこと。
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阿南町大下条の静かな森の中で、ひっそりと咲く『イカリソウ』と出会いました。柔らかな木漏れ日の中、周囲の緑に溶け込むかのように、透き通るような純白の花が静かに咲いていました。

花びらはご覧の通り独特な形状で、その形が船の錨(いかり)に似ていることからイカリソウ(錨草または碇草)と呼ばれています。まるで折り紙細工のように繊細で複雑な形をしています。自然って不思議ですごいですね。

葉もまた印象的です。可愛らしいハート型をしており、その縁には細く鋭い棘のような毛が生えています。このユニークな葉の形と質感も、イカリソウの魅力の一つですね。

この可憐な姿からは想像できませんが、このイカリソウは薬草としても利用されてきました。強壮作用や滋養強壮の効果があるそうです。美しさの中に力強い生命力を秘めているのですね。
阿南の豊かな自然の中で、ひっそりと咲く白い妖精=イカリソウ。出会えればきっと、皆さんもその神秘的な魅力に心惹かれることでしょう。

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本日(4月24日)6限のLHRの時間、令和7年度第1回生徒総会が体育館にて行われました。今年度の生徒会が掲げるテーマは「アンサンブル〜心を一つにさらなる輝きを〜」です。

テーマには、生徒一人ひとりの個性を尊重しながらも、心を一つにして、それぞれの輝きをさらに高め合っていきたいという生徒会の強い思いが込められています。
生徒会本部役員から、今年度の活動計画や予算案,会員の皆さんへのお願い(要望)などについて、丁寧に説明がありました。

今年度も、生徒への情報共有にはGoogle Classroomを活用しています。2,3年生はタブレットを通して資料を確認し、自分のペースで内容を理解してました。一方1年生は,まだタブレット(iPad)が届いていないため,真剣な表情でスクリーンの資料に注目していました。
続いて、文化祭実行委員長から今年度の文化祭についての説明が行われました。

昨年度1月にキッセイ文化ホールで行われた佐久平総合高校の江原先生講演の「ばえる教室展示」から学んだアイデアを取り入れることを提案。小規模な学校でもできる、来校者に楽しんでもらえ魅力ある文化祭を目指すためのお願いです。
(※ 生徒への説明では、江原先生講演のスライドの一部を使わさせていただきました。)
自分たちの学校生活に関わる大切な事柄について、真剣に考え、議論する姿は、まさに「アンサンブル」の第一歩を感じました。
生徒総会後には、全校生徒で「校歌・応援練習」を行いました。

今後の生徒会活動、そして生徒たちのさらなる成長が楽しみです。
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今朝の通勤途中に少し寄り道をして、阿南町平石農場の菜の花畑を訪れてきました。

今月20日の信濃毎日新聞の中南信の面で紹介されていたのをきっかけに、現地の景色を直接見たくなり足を運びました。
平石農場と阿南高校との関わりは深く、以前より2年生の学校設定科目の「地域探究Ⅰ」の授業で何度か農場を訪れ、ヒマワリの種まきや種の収穫、種からヒマワリ油を絞る工程“搾油“などの体験学習を行ってきました。昨年9月には地元の富草小学校の生徒さんと一緒にヒマワリの種を収穫しました。(2024.9.20金 南信州新聞記事)そんな貴重な体験を通じて、地域の農業や環境を学んでいます。

さて、菜の花畑ですが、満開の時期をやや過ぎているものの、1.3haの広大な畑に咲き誇る菜の花の景色は圧巻です。ハチが飛び回り、鮮やかな黄色と、菜の花特有の香りは、生命力の力強さをを感じさせてくれます。ちなみのこの菜の花は、6月に植えるヒマワリの肥料として栽培されているそうです。
平石農場の菜の花畑は、5月11日(日)まで一般開放されているそうです。春の阿南町ならではの素晴らしい風景(自然)を、ぜひ足を運んで実際に感じ、楽しんでみてください。
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本日は朝から雨ですが、草木が芽吹きはじめ、日に日に鮮やかな季節となってきました。阿南高校にも、希望に満ちた新しい新入生40名が加わって、早や2週間とチョットが経ちました。新入生の皆さんの表情も明るく生き生きとしてきたように感じます。最初は少し緊張した面持ちだった皆さんも、新しい友人との会話が弾み、笑顔で楽しそうにコミュニケーションを取る姿を見かけるようになり、大変微笑ましく感じています。
授業の方も新しい教科や科目が始まり、本格的な学びがスタートしています。真剣に授業に取り組む姿は、頼もしい限りです。授業を通じて、皆さんの好奇心を刺激し、新たな発見や学びへと繋げてください。
さて、阿南高校では、今年度よりこの大切な時期に、ホームルーム担任の先生方による面談週間を設けました。通常50分の授業時間を5分短縮し45分授業とし、その時間を面談に充てました。短い時間ではありますが、学習面での取り組みや、学校生活を送る上での悩みや不安、また、楽しんでいることなどを気軽に話してください。クラブ活動のこと、友達関係のこと、また、少し先の将来のことなど、どんなことでも結構です。
担任の先生との対話を通して、より充実した高校生活を送るためのヒントや、これからの目標を明確にする良い機会となることを願っています。

ユズリハ(譲葉)の芽吹き
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ちょっと前には、鮮やかな透明感のある紫色のミツバツツジが咲いていたのですが、今回(阿南町大下条で見つけた)のは多分「ヤマツツジ」かと思われる野生のツツジです。同じツツジ科の仲間でありながら、花の色合いや葉の大きさなど違いがあり、それぞれに個性が感じられます。「ヤマツツジ」は鮮やかな朱色の花を咲かせ、南信州(飯田市や阿南町など)でもよく見られ、春の山々を彩る風物詩となっています。

この時期、山野の至る所で見かける小ぶりな葉との鮮やかな朱色の花弁は、力強い生命力や安心感を感じます。

ツツジという名前は、古くから「つつしむ」という意味を含み、控えめながらも華やかな美しさを持つことから付けられたと言われています。また、漢字では「躑躅」と書き、「躑」の字には「足踏みする、ためらう」といった意味が、「躅」の字にも「ふむ、たちどまる」といった意味があるそうです。つまり、花の美しさに足を止めて見入ってしまう様子を表しているという説だそうです。(美ヶ原や高ボッチなどで有名なレンゲツツジなどには毒性があることから、動物たちが足踏みするといった説もあるそうです。)
皆さんも是非、春の暖かな光の中、周辺を散策しながら季節の移ろいを感じましょう!

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今朝、登校時間に地元阿南警察署より署員の方2名が来校され、生徒たちに向けた安全啓発活動が行われました。

署員の方々は、昨年11月に改正された道路交通法に関する注意喚起として、自転車利用時のスマートフォン使用や酒気帯び運転の罰則強化に関してや、長野県警察が提供する安全・安心アプリ「ライポリス」に関する紹介(R7.2.3リリース)のチラシも配布しました。また、闇バイトや金銭詐欺の危険性、20歳未満の喫煙の禁止についてのティッシュなども配布され、犯罪や法律の重要性について考えるきっかけとなったと思います。
・配布物

このような活動を通じて、生徒たちは交通安全だけでなく、社会全体の安心と安全について理解を深めることができたと思います。今後も地域と連携し、生徒たちの安全確保に取り組んでいきたいと思います。
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今年度も2年次の地域探究コース福祉系の福祉の授業がスタートしました。本校の福祉系コースでは、飯田下伊那で唯一、介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)の資格を取得することができます。この貴重なプログラムにより、生徒たちは2年間をかけて知識と技術を身につけ、地域社会に貢献する力を学びます。

本日1時限の授業で「介護職員初任者研修の開講式」が行われ、福祉系の生徒たちはこれからの学習に向けた意欲を新たにしました。授業では、介護福祉の専門的な知識や介護技術を学び、地域の福祉施設での実習を通じて、実践的なスキルを磨きます。2年後カリキュラムを修了した際には修了証が手渡されます。
福祉系での学びを通して、今後の生徒たちの成長がとても楽しみです。
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先日、会議で行った泰阜役場近く道路脇の山林で、純白でスズランを思わせる可憐な花をたくさん咲かせたアセビを見つけました。

アセビは常緑の低木で大木になることがないため、庭木や公園の植栽として親しまれています。そのため、自然の野山でアセビを見ることがほとんどなく、ちょっとビックリしました。周辺に大小様々のアセビが何本も生えていましたが、もしかしたら人が植えたものが、野生化して増えていったのかもしれません。
「アセビ(馬酔木)」という名前には、古い時代からの自然との関わりがあります。この植物、その葉や茎に毒性があり、牛や馬が誤って食べてしまうと中毒症状を起こし、酔っぱらったような状態になることから、この漢字が当てられたと言われています。人にも有害で、摂取する下痢や嘔吐、腹痛、痙攣、麻痺などさまざまな症状を引き起こす可能性があるそうです。怖いですね。気をつけましょう!

アセビの花は、その小ささゆえに一見目立ちにくいですが、近づいてよく見れば見るほど、その美しさにに心を奪われます。風に揺れる花房が、私たちの目を楽しませてくれます。
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本日、阿南高校では各学年ごとに行事が行われ、1年生は阿南少年自然の家で野外炊飯を行いました。朝までには雨も上がり、春空が広がり爽やかな行事日和となりました。
・学校の昇降口前での出発式後、阿南少年自然の家に向けて、徒歩で出発!

学校から4.2km、標高差約260mの道のりを元気に歩いて目的地に到着した生徒たちは、阿南の自然の中で協力し合い、カレー作りに挑戦!


一緒に食事を楽しみ、片付けまでを行うことで、お互いの距離が縮まり、クラスや学年の仲間意識を深めることができました。


・みんなで片付け

本校での高校生活がスタートしてから1週間。入学式や整理テスト、新入生歓迎会、オリエンテーションを経て授業が始まり、少しずつ新しい環境に慣れてきた1年生たち。野外炊飯を通じて、これから3年間共に学ぶ仲間との絆が芽生えたことでしょう。

これからの高校生活、仲間との協力を大切にし、さまざまな挑戦を乗り越えながら成長していく姿を楽しみにしています。

阿南少年自然の家の職員のみなさん、ありがとうございました。
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心配された雨も朝方には上がり、清々しく、柔らかな日差しが降り注ぐ今朝、2年生の生徒たちが北信へ日帰り研修旅行に出発しました。集合地となった川路駅にて、出発前の元気な生徒たちを見送りに行ってきました。


今回の研修旅行先の松代大本営は、第二次世界大戦末期に日本政府機関や皇居を移転するために建設された地下施設(地下壕)です、当時の日本の状況や、建設に動員された朝鮮人労働者について事前に学習しました。今日、その歴史の現場に立つことで、教科書の中だけでは学びきれない事実や感情を、直接感じ取る機会となればと思います。また、秋に予定されている修学旅行の予行練習でもあります。互いに協力し合い、責任感やコミュニケーション力を養いながら、道中の車窓から見える信州の春の風景も楽しんできてください。
行ってらっしゃい!
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会議のため、泰阜村役場に行く途中の県道1号線沿いで、イヌシデとキブシの美しい果穂が春風にゆらゆらと揺れていました。

スダレのような形状はどちらもとても似ており、一見すると区別がつきにくいですね。
どちらがイヌシデで、どちらがキブシでしょうか?

以前、キブシはこのブログ(昨年の4月9日「キブシ」(木五倍子))で紹介しましたので、わかった方もいらっしゃるかもしれませんが、左(上)がイヌシデで、右(下)がキブシです。よく観察してみると、それぞれに個性があります。
イヌシデは淡い黄緑色がかった果穂で、繊細でしなやかな印象を受けます。一方、キブシの果穂は白に近いクリーム色で、小さいながらも力強い房が特徴的です。
イヌシデの名の由来は、神社でみる四手(紙垂)に似ていることから「シデ」という名前が、「イヌ」はあまり役に立たないという意味で(植物名の)頭につけられたそうです。他にもイヌタデ、イヌザクラ、オオイヌノフグリ、イヌワラビ等などありますが、ちょっと失礼ですね。イヌにとっても・・・
これから葉が芽吹いてきますが、イヌシデの葉は縁がギザギザとしていて、葉脈がしっかりとしたストライプ柄のの葉っぱで、そんな小さな違いや美しさを発見しながら、春の散策を楽しむのもまた一興です。