凛とした姿の「リンドウ(竜胆)」
2024年10月19日 23時30分目を引く鮮やかな青紫色で、凛とした姿の佇まいの花を見つけました。日本の秋を代表する花の一つ、そして、長野県の花でもある「リンドウ(竜胆)」です。
長野県の花として昭和41年に制定されたそうで、今は自生していたものを品種改良し切り花として栽培もされており、我々長野県民にとっては馴染み深い花(植物)です。
このリンドウ、漢字で書くと「竜胆」、素直に読めば“リュウタン”ですね。“リュウタン”は生薬の一種で、このリンドウの根が主原料だそうです。ですので、元々は竜胆(リュウタン)が訛ってリンドウ(竜胆)になったと言われてます。ちなみに生薬の“リュウタン”はとても苦く、漢方の胃腸薬などに使われてきたそうです。
このリンドウ、日を受けると開き、夜は閉じます。見つけた今日(10月19日)は小雨が降る空模様でしたため、開いている花と閉じている花が混在しておりました。
また、リンドウの花ですが拡大してみてください。ポツポツと斑点がみられますね。なんか病気なのかなと思いきや、調べてみると、この斑点の部分には葉緑体をあり、すなわち、光合成をしているそうです。一般に植物の花では光合成をしません。高校生物の授業では、表皮細胞には葉緑体は持たないと学びますが、リンドウの花の表皮細胞には葉緑体があり、とても珍しいことなんです。