生徒の皆さん、ほぼ1ヶ月ぶりですね。今年の夏も連日35℃前後の猛暑日が続く中、パリオリンピック観戦や甲子園の野球観戦と、そんな休みを過ごしたみなさんも多かったと思います。私もその一人です。みなさんの夏休みはいかがでしたか?
8月8日夕方、日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生しました。この地震は南海トラフ地震の想定震源域で発生したため、気象庁が「南海トラフ地震臨時情報」を発表し、その後、専門家による評価検討会で分析が行われ、その日(8日)の午後7時15分に「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表されました。この状況下では「平常時と比べて大規模地震が発生する可能性が数倍高い」とされ、みなさんも心配されたのではないでしょうか?15日には解除されましたが、科学的根拠に基づいて、日頃の備えの再確認を強く感じました。
今日はパリオリンピックの中から印象深かった2つのエピソードを交えながら、皆さんにお話ししたいと思います。
🔸先ずはスケートボードの堀米雄斗選手です。
彼は男子ストリートで東京に引き続いて見事に2連覇を達成しました。最後のトリックで97.08点をマークし、大逆転で金メダルを獲得しました。堀米選手は「1%も可能性があるなら」「ハイリスクなトリックではあったけど悔いは残したくなかった」と語っており、失敗をおぞれず挑戦し続けた諦めない強い意志を感じました。
🔸また、卓球女子では、腕を負傷していながらも早田ひな選手がシングルスで銅メダルを取りました。その3位決定戦での対戦相手"韓国の申裕斌(シン・ユビン)選手"の取った行動です。
試合後、申裕斌選手は泣き崩れている早田選手に歩み寄り、笑顔で祝福してましたね。申選手は、「早田選手は本当に努力を惜しまない選手で、3位決定戦も一生懸命に試合したと思う。その気持ちを早田選手に伝えたかった」と語ってました。申選手は若干20歳ですが、競技の結果だけでなく、互いを尊重し合う姿勢の大切さを改めて教えてくれました。
夏休みが終わり、いよいよ2学期が始まります。夏休み中にリフレッシュし新たなエネルギーを蓄えた思います。また、世界中のアスリートが、競技を通じて友情や努力、諦めない挑戦の精神を示してくれたのを観て心に響き、「よし、自分も!」と力強く後押ししてくれたと思います。このエネルギー・パワーを存分に発揮し、前向きに充実した2学期を過ごしてほしいと思います。
新学期が始まるにあたり、もし学校に行くのが辛い・苦しいと感じていれば、1人で抱え込まず、友人や家族、担任や周りの先生、保健の先生、誰でも構いません。話しやすい人に相談してください。
皆さんが、元気に笑顔で幸せな2学期となることを願って、始業式の講話とします。