「オニユリ(鬼百合)」
2024年7月17日 22時05分今日は朝から隣村の泰阜中の進路講話に行ってきました。道中の道路脇の土手や泰阜中前のロータリーの花壇にヤマユリが咲き、周辺に百合の甘い芳香が漂わせています。先日も阿南高校敷地内に咲いたヤマユリを紹介しましたが、このヤマユリの群落、本当に見事です。
そんな中、オレンジ色の百合の「オニユリ(鬼百合)」が負けじと咲いていました。
とても目立つオレンジ色の花びらが、大きく外側にそり返り、下向きに咲く姿が、赤鬼を連想させることから名付けられました。ヤマユリと比べると、ヤマユリほど大型で花付きもそれほどでないためインパクトは強く感じませんが、他の花に比べれば十分豪華な花姿です。
一部の地域では、オニユリが咲くと豊作となると信じられ、昔より農家の間で大切にされてきたそうです。そういえば、庭先ではヤマユリよりもオニユリの方を良く見かけます。そのせいかもしれません。また、鬼を連想させる花姿より、オニユリを家に飾ると悪霊を追い払うとも言われてきたそうです。
オニユリに似た花に「コオニユリ」がありますが、違いは、一回り小さく、葉の付け根に黒っぽい“むかご”を作らないそうです。写真の花の葉の付け根(写真を拡大して見てください。)には黒っぽい“むかご”が見えますので、こちらは「オニユリ」ですね。
茶碗蒸しによく入っているホクホクした食感の“ユリネ(百合根)”は、オニユリやコオニユリの球根(=鱗茎)です。庭先でオニユリを見かけるのは、このためかな?