本日10時より、桜の花も満開のもと、第75回阿南高校入学式を挙行しました。泰阜村長の横前 明 様、同窓会長の宮島 久男 様、PTA会長の佐々木 達也 様をはじめ、本校にゆかりの深いご来賓の皆様(12名)のご臨席を賜り、また、本当に多くの保護者の皆様にもご出席いただき、感謝いたします。
R6.4.5 入学式 式辞
穏やかな春の陽の光を受け、桜の花も満開を迎え、春たけなわの躍動の好季節とcなりました。この春のよき日に、本校ゆかりの深い泰阜村長 横前 明 様、同窓会長 宮島 久男 様、PTA会長 佐々木達也 様をはじめ、日頃より本校の教育振興に格段のご高配をいただいております多くのご来賓の皆さま、並びに、多くの新入生の保護者の皆様のご臨席を賜り、令和6年度長野県阿南高等学校入学式を挙行できますこと、私ども教職員一同にとって大きな喜びでございます。ここに改めて、厚く御礼申し上げます。
ただ今、入学を許可いたしました49名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。選抜試験を突破し、見事入学の栄冠を獲得しました。これも皆さんの努力の賜物と思います。在校生、教職員を代表して、皆さんの入学を心から歓迎いたします。保護者の皆様方におかれましては、高校生となったお子様の晴れの姿をご覧になり、さぞ頼もしく感じておられる思います。ご入学おめでとうございます。本校にお預けいただきましたことに深く感謝申し上げます。
これから始まる高校生活に対し、緊張や不安を抱きつつも目を輝かせ、希望・期待に満ちた表情が見られ、とても頼もしく・嬉しく感じます。今日のこの感激や初心を忘れることなく、個々の目標に向かって努力や研鑽を積む三年間の高校生活であってほしいと心から願っています。
皆さんは今日から、新しい環境・新しいステージでもある高校生活がスタートします。不安や緊張もあるかと思いますが、「小さな一歩が大きな未来への始まり」につながる3つアドバイスをお伝えします。
1 学業について
高校は学業における重要な時期です。つい半月ばかり前の先月、中学を卒業して、「また勉強かよ」と思うかもしれませんが、高校は新たな科目や専門的な知識を学ぶ、知識の宝庫です。大切なのは試験の点数ではなく、学んだことをどのように理解し、それを日常生活や将来の夢にどう活かすかです。学びは一生続く旅です。高校生活はその一部に過ぎませんが、その基礎を築く大切な時期でもありますから、毎日家に帰ったら一定の時間机に向かってその日に学んだことをもう一度目を通して復習してください。そうした日々の積み重ねが、必ず皆さんの将来の夢や希望を叶える礎となっていきます。家庭で学習する習慣を確立し、実践していくことが、未来の自分を形作るのです。
2 友人関係について
高校生活は新たな友人を作り、人間関係を深める絶好の機会です。友人は人生を豊かにし、困難を共有し、喜びを分かち合う存在で、これからの皆さんの人生に大きな影響を与える存在となるでしょう。初めての挨拶や笑顔が、友情の芽を育てる一歩となりますので、勇気をもって、先ずは自ら声をかけてみてください。しかし一方、友人関係に悩むこともあるでしょう。その時は自分自身を信じ、自分の感情を大切にしてください。そして、他人を尊重し、理解しようとする心を忘れないでください。
3 クラブ活動について
クラブ活動は高校生活の醍醐味の一つです。スポーツ、文化、芸術など、自分の興味や才能を追求する場です。クラブ活動は単に楽しむだけでなく、先輩や仲間との交流を通して、困難を乗り越える力、協調性、リーダーシップを育てます。どのクラブを選ぶかはあなた次第です。何か新しいことに挑戦することは、自分自身の成長の絶好の機会です。小さな一歩として、先ずはクラブの門戸をたたいてみてください。
新入生の皆さん、学業、友情、クラブなどの素晴らしい高校生活を楽しむ上で、自分自身を信じ、勇気を持って小さな一歩に踏み出してください。
終わりになりますが、保護者の皆様、本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。本日より、皆様の大切なかけがえのないお子様を阿南高校の生徒としてお預かりします。私たちは生徒一人一人を大切に、その感性や体験を大切にし、自分の在り方や生き方を考える心の教育にも力を入れて参ります。しかしながら今日の社会の急激な変化は、学校だけでは背負いきれないものがあります。生徒の皆さんが充実した高校生活が送れるよう、学校と家庭と地域が、それぞれの役割や考えを理解して、一緒になって歩んでまいりたいと考えています。どうぞ、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
これから始まる阿南高校での三年間が、新入生の皆さんにとって輝けるものとなることを願って、式辞といたします。
令和6年4月5日
長野県阿南高等学校長 牧内 千明