早春の阿南の花「シデコブシ」
2024年4月3日 12時36分サクラの花が咲くこの時期、モクレンやコブシの花にもよく似た淡い紅色の花が咲いてます。
モクレンやコブシと同じ仲間でもある「シデコブシ」です。
このシデコブシ、東海地域(愛知、岐阜、三重県)の一部では自生しており、日本固有種で絶滅危惧種(絶滅危惧Ⅱ類)でもあるそうです。さすがにこちらの「シデコブシ」は自生ではなく、多分庭木として高校に植えられたものと思います。
真っ白なコブシの花にかなり似ていますが、こちらは淡い紅色の花で花弁が多く、その様がしめ縄や玉串に飾る紙(四手または幣)に例えて「シデコブシ」と名付けられたようです。(昔の人は想像力が豊かですね・・・)
(写真は阿南町富草のR151号線沿いの津島神社)
コブシとの違いは花だけでなく、樹の樹高も大きく違います。コブシは10mを超えるものもあるくらい高木で、この時期花が咲くと、遠くからでもかなりよく目立ちます。一方シデコブシはせいぜい4〜5mほどの低木(または小高木)ですが、花は薄いピンク色で花びらが多いので華やかですね。 コブシ、シデコブシの果実は色や形がとても特徴的で、独特な実をつけます。また秋に紹介したいと思います。お楽しみに。
早春の白い花「ハクモクレン」と「コブシ」
花びらがふっくら、開ききらないのが「ハクモクレン」。
「コブシ」は花びらが少なく(6枚)、完全に開いてます。