早春の山の妖精「カタクリ」
2024年4月2日 12時38分昨年は春の訪れも早く、春の妖精に出会えませんでしたので、今年こそはと3月下旬より何度か足を運び、ついに念願の妖精に出会えました。
春の妖精こと「カタクリ」です。
カタクリは10〜15cm程度の背丈が低い植物ですので、落葉樹林(夏緑樹林)の木々が葉をつける前のこの時期(早春)、光をたくさん浴びて(光合成をして)花を咲かせ、虫を呼び寄せ種を作ります。この短い期間(1〜2週間程度)の隙間を使って子孫を残す、という一種の生存戦略なんですよね。(高校の生物の教科書にも載っています。)
薄紫色の花が下を向いてうつむき加減に咲いている姿が、恋する乙女にも見え、とても愛らしいです。また、先がけて花を咲かせ、まわりがすっかり緑になる季節には姿を消してしまう植物のことを、ヨーロッパでは「スプリング・エフェメラル(春の儚いもの)」と呼んでいるそうで、カタクリはまさに春の妖精です。