ツリバナ(吊り花) 〜風に揺れる繊細な花〜
2025年5月12日 11時12分雨上がりの朝、通勤途中のR151号線沿いの道路脇(阿南町西條 井戸入沢付近)で、雨露をまとい、淡く透明感のある小さな花が、枝からいくつも鈴のように垂れ下がっている樹木を見かけました。車を停め近づいてよく見ると、ツリバナ(吊り花)です。
ツリバナはニシキギ科の落葉小高木で、5月から6月にかけて、5枚の花びらを持つ小さな花を下向きに咲かせ、中央の可愛らしい五角形の部分が特徴的です。真ん中に雌しべが、そして、その雌しべを囲むように、五つの雄しべが規則正しく配置されています。繊細ながらも存在感のある花です。
春の控えめな花とは対照的に、秋には赤い実が垂れ下がります。この赤い実、紅葉した葉とのコントラストでひときわ目を引きますが、実は注意が必要です。ツリバナの果実には有毒性があり、誤って口にすると中毒症状を引き起こす可能性がありますのでご注意を。