水辺の可憐なピンク「ミゾソバ(溝蕎麦)」
2024年10月7日 11時11分小川や沼沢、水田の用水路などの水辺の“溝(みぞ)“に群生しており、花や葉がソバ(蕎麦)に似ていることから「ミゾソバ」と命名。別名の「ウシノヒタイ(牛の額)」は葉の形が牛の顔に似ていることからそう呼ばれることもあります。
花に鮮やかさはありませんが、小さくやわらかなピンク色をしており、近寄って見ると、枝先に米粒ほどの小さな花が10数個集まって咲いています。
金平糖のようで、なかなか可愛げのある美しい花です。
一方、茎や葉には小さな小さなトゲ(棘)があり、触れるとザラっと、やすりに触れたような引っ掛かりがあります。似たような植物に「ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)」があり、花はミゾソバと本当そっくりです。茎や葉には同じようにトゲがありますが、こちらの方がトゲが鋭く、うっかり触れると痛いくらいです。葉の形が牛の顔形でなく三角形なのが同定(分類)のポイントです。ママコノシリヌグイは「トゲソバ」という別名でも呼ばれています。