森に住むカエル「モリアオガエル」
2024年6月7日 10時17分昨年の9月、阿南町のある湿地で(たぶん)モリアオガエルを見かけたので、その場所に行ってみました。
すると湿地の水たまりに
たくさんのオタマジャクシがいるじゃないですか。
オタマジャクシのいる水たまりの上を見上げてみると
この泡状の塊は、モリアオガエルの卵塊ですね。
ふつうカエルは水中に産卵するのですが、モリアオガエルは水中でなく樹上に産卵します。ただ卵から孵ったオタマジャクシが(卵塊から落下して)困らないように、水面上にせり出した木の枝(や草)に産卵します。とても珍しい産卵方法ですね。
モリアオガエルはアオガエルを代表種で名前の通り森に住むカエルです。森の中の涼しい場所に生息しています。アマガエル(一番よくみるカエル)やシュレーゲルアオガエルに似ていますが、アマガエルやシュレーゲルに比べるとずっと大型で、眼の(虹彩の)色が赤いのがモリアオガエルの特徴です。去年見かけたカエルは大型ではあったのですが、前から写真に撮ろうとしたら逃げられてしまい、残念ながら眼の色の確認はできませんでした。
↓ 昨年の写真 モリアオガエル(?)
モリアオガエルは飯田市をはじめ多くの町村でも確認されていますが、全国的には生息数はかなり減ってきており、絶滅危惧種や準絶滅危惧種に指定されています。
このたくさんのオタマジャクシがカエルの姿となって、無事に森に帰れますように。