校長ブログ
令和4年度が始まりました。引き続き校長としてお世話になります。定年まで最後の1年頑張ります。
さて、本日の初職員会で、9名の新任の教職員の皆さんを紹介しました。阿南高校に新しい風を吹かせていただくことを期待しています。
昨日は、南部5町村で組織されている阿南高校協力会の総会がありました。公設の学習塾「南宮学習塾」の設置についての要綱、予算案が承認されました。5月開塾を目指して急ピッチで準備が始まります。詳細については後ほどお知らせします。
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今日は今年度最後の登校日です。離任式では転退職の先生方の紹介をするのはとても寂しいことですが、別れることもまた新天地での活躍のためには必要なことと自分を納得させています。
毎年、本校美術科の小林先生が転退職の先生方のためにイラストを描いて色紙にしてプレゼントしています。私はこのイラストのファンで、毎年どんなイラストになるのか楽しみにしています。今年のイラストもそれぞれの先生の特徴をよくつかんでとてもほのぼのとした温かいイラストでした。新しい場所でも疲れた時にはこのイラストを見てほっこりしてほしいと思います。
私も定年まであと1年。どんなイラストを描いてくれるのか今から楽しみにしています。
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3月2日は阿南高校3年生の最後のハレの日でした。感染症対策のため、在校生の不参加、保護者の限定、式の時間短縮など様々な制限の中での式ではありましたが、厳粛の中にも温かい雰囲気で行われました。
私は式辞で昨年の東京パラリンピックの選手たちについて触れ、レジリエンス=折れない心についての話をしました。ここにいる卒業生全員がパラアスリートたちのようにコロナ禍でも数々の障害に負けることなく自分の生きる道を開拓してきたことを称え、これからも自信をもって生き抜いてほしいと激励しました。
卒業生代表の答辞は、自分を成長させてくれた阿南高校での学び、仲間や家族、先生方への感謝の気持ちにあふれていました。隣で教頭先生が鼻をすすり始めたので心配になりました。その隣の事務長さんは初めての高校の卒業式で涙腺崩壊寸前だったそうです。
阿南高校は小さい学校だけど一人一人を大事に育て、最後は自分に自信をもって生きる生徒の育成を目指しています。そんな阿南高校を感謝の気持ちで巣立ってくれることほどうれしいことはありません。教員をやっていてよかったと思う瞬間です。
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生徒会主催の「3年生を送る会」が行われました。感染症対策で3年生は体育館で、1‣2年生は各教室でのオンラインによる参加となりました。映像によるこれまでの高校生活の振り返りや先生方からのビデオメッセージなど、趣向を凝らした企画で3年生への卒業のお祝いの気持ちを表しました。
ちなみに私は、教頭先生をアシスタントに、得意の新聞紙マジックで3年生への祝福の意を表しました。
明日はいよいよ卒業式。式辞を読むときに感極まって泣かないように気をつけます。
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予報通りの雪の朝、きょう一日が無事終わってほしいと願いながら登校しましたが、ずっしりと思い雪のせいか温田駅の近くで倒れた竹と特急が衝突して11時頃にはJR飯田線が運休となってしまいました。阿南高校の生徒のために1本でも運行できるようにと懸命の復旧作業をしていただきましたが、2時になっても復旧の見込みが立ちませんでした。
そんな状況を知ってJRでバスを出してくれることになり、帰る手段のなかった生徒たち全員が、3時半頃には無事バスに乗車して帰宅することができました。
秘境駅で有名な飯田線ですが、秘境だからこそ路線の維持管理は大変なものだと思います。地域の高校のために最善を尽くしていただいたJR飯田線(JR東海)に感謝の気持ちでいっぱいです。
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2年福祉コースの生徒と日本福祉大学美浜キャンパスを訪問しました。この大学は日本で最初に社会福祉の学部を設置した大学で、現在は福祉系を中心に4つのキャンパスで8学部10学科を設置している総合大学です。
昨年はコロナ禍で実施できませんでしたので2年ぶりの訪問です。キャンパスツアー、模擬授業、大学生との交流会などを通して、大学進学の意義や大学生活について具体的なイメージができたようでした。ぜひとも今後の進路選択の参考にしてほしいと思います。
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3年探究美術では、泰阜村在住の井野さんを講師に、シカ皮を用いた制作を行っています。井野さんは地域おこし協力隊として泰阜村に移住し、シカの猟で余った皮を利用する「けもかわプロジェクト」を立ち上げ現在は個人事業として活動しています。捕獲した動物をすべて利用する発想でシカの皮に注目して様々な革製品を作っています。今回は財布や名刺入れなどの小物を生徒が自分で選んで制作しています。昨年は参観だけでしたので今回は私も一緒に参加させてもらいました。「皮を裁断してファスナーをつけて穴をあけて縫う」だけですが、これがなかなか大変な作業で3時間の授業でようやく不細工ながらも小銭入れが完成しました。久しぶりの奥様へのクリスマスプレゼントにしたいと思います。
長野県の野生鳥獣による県の農林業被害額は年間7億4千万円(R元年)、そのうち3分の1はシカによる被害です。被害を減少させるためには一定数の捕獲が必要です。捕獲後はジビエとして利用されることも多くなりましたが、多くは埋めているという実情を何とかしようと、村では食肉施設をつくり、井野さんが皮の活用を考えたということでした。
井野さんはシカの解体も銃猟もする女猟師でもあります。「獣の命を暮らしの中で生かしたい」という思いでスタートしたこのプロジェクトに、本校生徒が様々な形で関われることを期待します。
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南信地区の初任教職員が飯田に集まり研修を行いました。これは「校長会が計画する研修」の一つで、今回は「企業視察」ということで「多摩川精機」と「産業振興と人材育成の拠点 エスバード」を視察させていただきました。多摩川精機はセンサなどのあらゆる自動制御の開発生産を行っている技術開発型企業で、ハイブリッドカーに搭載されている「角度センサー」は80%を超える世界シェアを誇っています。エスバードは元飯田工業高校の跡地にあり、信州大学の航空機システム研究講座のキャンパスや工業技術試験研究所などが入っています。
企業の組織の在り方や理念、先端技術開発の実際など教育現場とは違った視点に立った考え方が学べたのではないかと思います。
未来の長野県教育をけん引する先生方に、少しでも今後の教育実践のヒントになれば幸いです。
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本校の1年生と阿南町の阿南第一中学校と阿南第二中学校の3年生がオンラインでつながり交流しあう学習会が行われました。
まず本校の1年生の代表がこの半年の探究活動の中間発表をしました。「市田柿が国内外にさらに広まるにはどうしたらよいか」について考察しました。
次に本校の卒業生で現在大学1年生の松澤さんと大学を卒業後飯田市内の会社に勤務する斉藤さんに中学高校時代の進路選択や大学生活についてお話していただきました。
その後、中高生がグループになってブレイクアウトルームに分かれ、JamBooardを用いて高校生活について語り合う交流会を行いました。
高校受検を前にした中学3年生と高校に入学して半年がたち卒業後の自分を意識し始めた高校1年生が、大学生や社会人となった先輩方からメッセージとエールを受け取り、互いの交流の中で今の自分とこれからの自分を見つめることができました。
初の3校同時のオンライン学習会でしたが、物理的な距離や場所の制約を超えて、様々なツールを用いての新たな対話や交流の可能性が見えてきました。
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本校の体育館の照明がすべてLED照明に付け変わりました。これまでの水銀灯照明は、一度消すと再び点けるのに10分もかかるような状況で、しかも結構切れやすく、付け替えにも手間がかかりました。これからは明るく寿命も長く、点けたり消したりもスイッチ一つの使い勝手の良い照明になりました。
県の高校体育館照明交換事業の一環で、これから2年をかけてすべての高校の体育館がLED照明になる予定です。体育の授業やクラブ活動がより安全に行われることが期待できます。
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下伊那南部地区議員会を代表して、南部5町村(売木村、下條村、阿南町、泰阜村、天龍村)の議長さんと小島県会議員さんが来校しました。会長の後藤売木村議会議長さんより「阿南高等学校の存続について」の提言書を拝受いたしました。来週には県に提出する予定です。
日頃から南部5町村の皆さんには生徒の授業などで全面的な支援をしていただいています。また、議員の皆さんも町村民の代表として阿南高校の末永い存続を願っています。大変ありがたいことであると同時に、これまで以上に地域にとって必要な学校であり続けるために、地域を担う人材育成を進めていかなければならないと思いました。私自身も改めて学校の魅力化・活性化のために全力で取り組むことを決意しました。
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2年進学コースの「物理基礎」の授業を参観しました。力学的エネルギ保存の法則を実験で確かめる授業です。振り子を様々な高さから離したり、鉄球を落とした時の様々な高さでの速度を測定して位置エネルギーと運動エネルギーの和は一定であるかを調べます。
ここで活躍するのが速度測定器「ビースピ」‼ もともとは「ビーダマン」というアニメの玩具として登場したものです。これがなかなか優れもので、コの字型の測定器の間を通るものをセンサーが感知して一瞬で速度を出してくれます。私も専門教科は理科なのですが、物理の実験で速度を測るといったら「記録タイマー」という道具でテープを打点するしかないと思っていたので、この教材は物理実験界を大きく進展させる優れものだったのです。このような新たな教材の開発が理科の実験を、より楽しくわかりやすくしてくれていることを実感しました。
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3年福祉コースが駒ヶ根方面へ福祉施設見学を行いました。福祉の授業では障害のある方の生活理解・支援に関する学習を行っています。この日は社会福祉法人アンサンブル会のパティスリーアンサンブル駒ヶ根と宮田村の日本聴導犬協会を訪問しました。アンサンブル駒ヶ根では知的障害者の社会参加と自立を目指して様々な就労の場を用意し、生涯安心して生きていけることを目標に活動しています。日本聴導犬協会は、耳の不自由な方や生活介助の必要な方のために聴導犬・介助犬を育成する施設です。
すべての人の日々の暮らしをより良く過ごすために様々すな人が関わっていることを学びました。これからも自分なりに何かお手伝いできることはないかと考えてています。
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3年生の音楽Ⅲの授業を参観しました。一人一人が自作し、思い思いの絵を描いたウクレレの演奏会です。今日は音楽・美術の合同授業ということで、観客は美術Ⅲ選択の生徒たちです。これまで練習してきた「こげよマイケル」と「真珠貝の歌」を楽しく演奏してくれました。観客の温かい拍手に満面の笑みの生徒を見て、教科や科目を超えた授業交流の良さを感じました。