校長ブログ
阿南が稲作発祥地なのかを調べるためには様々な文献にあたる必要があります。こんな時に力になってくれるのが図書館司書の先生です。本校の知久先生に全県的に文献の収集をおこなっていただいたら、こんなにも資料が集まりました(写真)。これを全部読み込むのは不可能ですが、知久先生が大事なポイントに付箋をしてくれたのでとても助かっています。
ところで、「阿南」という地名ですが、実は、校章が作られた昭和25年当時は阿南町は存在しておらず、いくつもの村(大下條村、富草村、和合村など)に分かれていました。したがって当時の「阿南」とは阿南町のことではなく、下伊那南部地域全体を指していることが分かったのです。
稲作の発祥というと弥生時代です。下伊那南部地域で弥生時代の初期の遺跡から稲作の跡が発見されれば直接の証拠となります。文献を検討してみると、稲作の直接証拠は「水田の跡」「木製農具」「もみ」「もみの跡(圧痕)」が見つかることですが、この地域では飯田市の石行遺跡で「イネのもみの圧痕」が見つかったぐらいで、時代を比較することができません。そこで、弥生時代初期の「土器」が出土する下伊那南部の遺跡を探してみることにしました。
すると、天龍村平岡に「満島南遺跡」という縄文時代後期~弥生時代中期に栄えたと思われる遺跡の存在を知りました。・・・つづく
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阿南高校の校章は3つの稲穂が組み合わさって「協力」「安定」「平和」を表しています。阿南高校五十年史には校章の由来について「信州における稲作発祥の地・阿南にふさわしく稲を図案化したもの・・・」と記されています。
私はこの山深い阿南が稲作の発祥地であることに疑問を持ちました。そこで様々な文献を調べてみると、阿南町史に大下條平久地区に湧水を用いた古代水田の名残があったという資料を見つけました。早速平久地区へ行ってみましたが、山間の水田は区画整理され古代の面影は残っていませんでした。近くで農作業をしているご夫婦にお聞きしたところ、この辺りには川はなく、山の湧水をためた堤(つつみ)から1年中水を引いているので水が不足することなく、また三紀層の肥沃な土壌で良い米がとれるとのことでした。
なるほど、山でも稲作はできるのだと思いましたが、発祥なのかはわかりません。
この夏はそこを追求してみたいと思います。・・・と終業式でお話ししました。
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本日は2年ぶりにPTA環境整備作業が行われました。例年、この時期に保護者の皆様と生徒が一緒になって学校の環境をより良くするために集まります。
今回は教室、廊下の壁のペンキ塗りと生徒昇降口周辺の清掃を中心に行いました。梅雨明けの猛暑の中をみんなで協力し合い美しい校舎によみがえりました。
この校舎ができて40年以上たちますが、古くはなったものの、当時とほとんど変わらずきれいな状態が保たれています。
これも保護者・生徒の皆さんによる毎年の環境整備作業のおかげも多分にあると思います。皆さんお疲れさまでした。
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6月に平石農場でまいたヒマワリの種が成長してきたということで、雑草取りに行ってきました。昨年は豪雨によって種が流されてしまいましたが、今年は無事にすくすくと成長していました。ヒマワリと同じくらいまで伸びた雑草を丁寧に取り除いていきます。葉の形や生え方をしっかりと見分けられないとヒマワリを抜いてしまうので注意が必要です。こうして手間暇かけたヒマワリは、1カ月後のお盆の頃には大輪を咲かせてくれそうです。
夏休み中、こちらにお寄りの際には是非お寄りください。
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いよいよ第65回阿南祭が始まりました。午前中の体育祭は残念ながら雨天によりできませんでしたが、午後の校内祭は予定通り行います。明日は一般公開です。1・2のクラス展、3年の購買の他、茶華道部、美術部の展示、郷土芸能同好会、吹奏楽部、ダンス同好会、軽音楽部の発表も楽しみです。来校者制限がありますが、奮ってご来校ください。
今年は新企画として、職員のとっておきを持ち寄る職員展を行います。棚田教頭先生は自分の結婚式のために制作したパーティドレスを展示します。私の「大日如来坐像」は車の助手席に乗せて連れてきました。紙なのでシートベルトなしです。交通違反にはなりません。ほんの一部を紹介します。
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梅雨前線の停滞による大雨で天竜峡以南が終日運休となったため、本日は臨時休業となりました。JRの運休の決定が7時過ぎだったため、すでに電車に乗ってしまったり、学校に到着していた生徒の皆さんには大変申し訳ありませんでした。
突然の休業でしたが各学年、教科で工夫をして課題を出すなどの対応をしてもらっています。1学年は今週からタブレット端末を活用した授業が始まっていますので、早速Google Meetを使ってHRを行いました。急でしたのでさすがに全員とつながることはできませんでしたが8割以上の生徒が参加できました。みんなが楽しそうに会話をしているので、私もクラスに入れてもらいました。休業中でも生徒の顔を見たり声が聞こえるのはとても安心です。
まだまだ雨は長引きそうです。今後は授業の実施につなげていきたいと思います。
せっかくの臨時休業です。生徒の皆さんは、学習はもちろんですが自分の好きな分野の探究活動をしてみたらどうでしょう。私だったら、阿南祭の職員展で出品する予定の「大日如来坐像」作りに励んでいたと思います。
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2年福祉コースでベッドメイキングの学習発表会に参加しました。2年生になって福祉の学習を始めて約3か月間が立ち,これまで学習してきた成果を見せてもらいました。今回は生徒によるベッドメイキングの発表の後、先生方が生徒から教えてもらいながらベッドメイキングを体験しました。実際に自分でやってみるとなかなか難しいもので、しわにならないようにシーツを敷かないと利用する方に床ずれができてしまうこともあるそうです。介護職に就くうえで基本的かつたいへん重要な作業です。生徒の皆さんが指導者となって上手に教えてくれたおかげで何とか敷くことができました。
今日の授業の様子を見て、生徒一人一人が相手のことを考えて説明したり丁寧にわかりやすく指導しようとする気持ちが伝わってきて、着実に福祉の心が育っていると感じました。
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中信出身の先生が持ってきてくれたラベンダーを使ってラベンダースティックを作りました。20本ほどのラベンダーにリボンを編み込んでいく作業はなかなか難しく、美術の小林先生と英語の蜂谷先生に教えていただきながら作ったのですが、老眼の私にはハードルが高すぎました。編み込むことができず、最後はリボンをぐるぐる巻きにしたミイラのようなスティックになってしまいました。見た目は悪いですが、香りは素晴らしく、校長室の机の上で清々しい香りを漂わせています。
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6/8(火)、第1回の学校評議員会が行われました。様々な役職・職種の方々に評議員として第三者の立場で学校の運営・活動について意見をいただく会議です。会に先立って、各学年の授業の様子を参観していただきました。
評議員会では学校の取り組みについて説明後、各評議員の皆様から様々な観点からご意見をいただきました。外部の方に学校の様子を理解していただき、また、元気の出る励ましの言葉をいただいて大変感謝しています。要望、意見については今後の取り組みに生かしていきたいと思います。
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6/3(木)、地域文化コースの3年生の2回目の鈴ヶ沢は、鈴ヶ沢南蛮と鈴ヶ沢なすの植え付けです。前回敷いたマルチに穴をあけて、植えていきます。今回のテーマは「ていねい」。
45日かけて種からようやく苗にまで育った南蛮を一株ずつ植えていきます。植える深さや覆う土地の量が不適切だと枯れてしまうこともあるとのことでした。すでに植えた苗をよく見ると茎の根元にアルミホイルがまいてあります。不思議に思ったA君が玉川さんに尋ねたところ、「根切り虫」対策とのことでした。調べてみると「根切り虫」とは、夜活動する「夜蛾」の総称で、芋虫のような幼虫が茎の根元を食べて苗をだめにしてしまう作物にとっての害虫です。何もしなければ一晩で9割の苗がだめになってしまうこともあるそうです。殺虫剤をまくという方法もありますが、ここでは薬剤を使わず、茎をアルミで守る方法で被害を防いでいます。また、マルチの間には枯葉を敷いて、もともといる土壌細菌を活発にして栄養豊富な土を作っているとのことでした.
化学薬品を使用せず素朴な方法と自然の循環を上手に生かした鈴ヶ沢の野菜たちが元気に育つことを願っています。
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今日は朝から働きました。
朝はいつものように校門前でお出迎え、1時間目は教頭、事務長と打ち合わせ、2時間目はカールカウンセラーさんと生徒相談の先生と授業参観、3・4時間目は2年地域コースの生徒と一緒に泰阜村の早野さんの棚田で田植え、昼は県大会壮行会、5時間目は3年情報ビジネスコースの生徒と学校前の茶畑で茶摘み、6時間目は職員会の打ち合わせ、放課後は職員会。そして、今やっとこうして校長ブログを書いてます。あー疲れた、でも充実の一日でした。