阿南は本当に「稲作発祥の地」なのか?(1)
2021年7月30日 13時40分 阿南高校の校章は3つの稲穂が組み合わさって「協力」「安定」「平和」を表しています。阿南高校五十年史には校章の由来について「信州における稲作発祥の地・阿南にふさわしく稲を図案化したもの・・・」と記されています。
私はこの山深い阿南が稲作の発祥地であることに疑問を持ちました。そこで様々な文献を調べてみると、阿南町史に大下條平久地区に湧水を用いた古代水田の名残があったという資料を見つけました。早速平久地区へ行ってみましたが、山間の水田は区画整理され古代の面影は残っていませんでした。近くで農作業をしているご夫婦にお聞きしたところ、この辺りには川はなく、山の湧水をためた堤(つつみ)から1年中水を引いているので水が不足することなく、また三紀層の肥沃な土壌で良い米がとれるとのことでした。
なるほど、山でも稲作はできるのだと思いましたが、発祥なのかはわかりません。
この夏はそこを追求してみたいと思います。・・・と終業式でお話ししました。