阿南は本当に「稲作発祥の地」なのか?(4)
2021年8月17日 13時32分 遠山さんに電話をしてみると、奥様が出られました。景政さんはすでに8年前に亡くなられていましたが息子さんの景一さんが跡を継いでいるとのことでした。景一さんとも連絡が取れて、8/4にお宅を訪問しました。遠山家は古くから天竜川の流通の番所をしていた家系で、現在は神社の宮司をされています。景政さんが畑仕事をしていると大量の土器が出てきたということで専門家に調べてもらったところ、東海地方からの文化伝播に重要な位置を示す遺跡だったのです。
遠山さん宅には今でも縄文後期から弥生時代の土器や石器、矢じりなどが大量に保管されていました。
遠山さんのご厚意によりその一部をお借りしました。しばらくの間展示しますので生徒の皆さんにはぜひ見ていただきたいと思います。
この遺跡は昭和40年発掘調査されていますが、当時の阿南高校の生徒、先生が調査に直接参加していたことがわかりとても誇らしく思いました。
現在は畑に村の公共施設が建設されていて遺跡は地下に埋もれてしまいましたが、2300年以上も前からこの地に人々が住み繁栄していたことを土器を見ながら想像すると、太古のロマンを感じずにはいられません。