3年福祉系 県外企業研修【前半】
2025年9月30日 16時54分 [Natu]3年福祉系の生徒対象に、愛知県にある企業に出向き、研修を行いました。
この研修は、より幅広い福祉の仕事を知る事や新たな福祉の考え方を得ることを目的に行われています。
今年は、松本義肢製作所様(小牧市)及び内田工業株式会社様、鶴舞公園(名古屋市)にお伺いしました。まずは、午前中に訪問した松本義肢製作所様での様子をお伝えします。
松本義肢製作所様では、人の手や足の代わりとなる義肢装具及び福祉用具の製作を行われています。
まず、義肢装具の歴史・概要及び義肢装具士の資格の紹介をいただき、その後制作現場の見学をさせていただきました。
現在はパラスポーツをはじめ、スポーツ競技用の義肢といった幅広い用途で制作されていますが、かつては戦争による負傷兵のために製作されていたという過去もあり、歴史を受け止めながら話をお伺いしました。
現在は素材の軽量化やコンピュータ技術の向上によってよりユーザーさんの要望に適した義肢を作ることができるそうです。そのため、ユーザーさんの身体状態や年齢をはじめ、どこで使用するのか、何のために作るのかなど細かく聞いた上で制作されているそうです。今は男性の義肢装具士が多いそうですが、直接身体に触れて採型(型取り)をする工程があるため、ユーザーさんの事を考えると女性の有資格者が増えることがよいとのお話を頂きました。また、有資格者の年齢層も上がっていることから人材育成もしていく必要性も挙げていただきました。
見学後は義足のデモ体験を行いました。生徒からは、痛みや違和感があっては使い続けれないかもと、感じたようで、義足を扱う難しさや義肢を扱う方の専門性の高さを理解することができました。